リクエストの空間A

□"プレゼント"にはご用心
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自身の先端にローターが当たり、ブルブルと震えて気持ちいい。
それに指で入れられなかった部分まで押し込めたから、スバルくんもイイんじゃない?
凄くヨくて、トんじゃいそうなくらい、イイ。
俺もそう、長くは保ちそうにないかなぁ。
スバルくんにはキツイかもしれないけど、頑張ってもらおう。
今まで弱にしていたローターの強さを、強にした。

「ヒッ・・・!?ッ、ッ・・・!!」

「ぅあ、これ、ヤッバ・・・は、ぁ、んっ・・・スバルくん、これ、キモチイイでしょ?」

思ってた以上に刺激が強くて、ヤバイ。腰を掴み、激しく突き上げた。
ローターを奥にもっと押し込むように突けば、スバルはくん声が出ないのかガクガクと震えるばかり。
スバルくんの顎を掴んで首だけ後ろを向かせた。

「っ・・・ははっ、エッロイ顔しちゃって・・・イイんだ。言わなくても、その顔見れば、分かっちゃうよ。」

「はっ、ぁああっ、んぁ、あぁ、コウ・・・ぁ、あっ・・・!」

ぽーっと虚ろな目をして、だらしなく唾液を垂らすスバルくんの表情。
その表情だけで、どくっと俺の腰に響いた。
強すぎる刺激に理性が飛んだのか、スバルくんも腰を揺らして俺のを嬉しそうに締め付ける。
欲を吐き出そうと、激しく腰を動かした。
部屋には、ベットの軋む音とスバルくんの甘い声が響く。

「は、はっ・・・スバルくん、好きだよ・・・本当に、スバルくんの全部、俺の物にしちゃいたいっ・・・」

「あ、あっ、あぁん、コウ・・・ふぁ、あっ、俺は・・・お前の、もんだろ・・・」

不意に聞こえたスバルくんの声に、はっと顔をあげる。
口角を上げて微笑んでるスバルくんに、思わず見惚れ動きが止まる。
なんで、そんな綺麗に笑うんだよ。

「スバル、く・・・」

「んぁ、あっ、お前・・・俺が、誰でも、股開くと・・・ぁ、ひっ、思ってんじゃ、ねぇよ・・・
あ、はっ、ぁ、コウだから、いいと、思ったんだ・・・んんっ、んぁ、止まってねぇで、動けよ・・・
ぁ、もう、イきた・・・イかせ、コウ・・・ッ・・・!」

スバルくんの言葉が嬉しくて、後ろからキスをする。
舌を絡ませながら激しく腰を動かし、スバルくんの自身を上下に扱く。

「んんっ!?ん、んっ、んんん、ッーーーーーーーー!!」

「ん、んっ・・・っ、ぁ・・・くっ!」

今までよりキツイ締め付けに、俺も我慢出来ずほぼ同時にイった。
ドクドクとスバルくんのナカに出し終わり、ローターの電源を切る。
自身を抜けば、ドロッと溢れ出してスバルくんの太腿を汚して行く。
ローターを抜けばスバルの身体はふらっとベットに倒れた。

「は、はぁ・・・はぁ、スバルくん、大丈夫?」

前髪をかきあげてスバルくんに声をかけるけど、返事がない。
そっと目にかかった髪を退かして見れば、その赤い両目は瞼の内側に隠れていた。
浅い呼吸を繰り返し、気を失っていた。
あれだけスれば、いくら体力があるスバルくんとは言えこうなるか・・・
意識を失っても身体に残る余韻のせいか、ピクピクと小刻みに痙攣を起こしていた。
スバルくんの白く細い髪を撫でて、微笑む。

「ほんと、スバルくんって俺を煽るの得意だよねぇ。でも、俺が欲しい言葉をくれるのも確かだよ。」

「ん、っ・・・コウ・・・」

「っ・・・もう、なんでスバルくんにこんなに惹かれるんだろう。でも、もうスバルくんは俺のだから・・・」

眠るスバルくんの首筋、鎖骨、胸元、腰、太腿にキスを落としていく。
唇が離れれば、そこには真っ赤な薔薇が咲いている。
白に散った赤い色が、俺の物だって印。
自分の物には、ちゃんと俺のって書いておかないとね。

「愛情とか、分からないけど・・・でも、スバルくんとなら・・・」

お互い、似た境遇にいた俺達だから惹かれあったのかもしれない。
最初はスバルくんが羨ましかった。親がいて、顔も声も知ってて、家族がいた。
だけど俺には何もないんだ。親の顔なんて知らないし、玩具みたいに使われた。
思い出したくないあそこでの生活。そんな俺と違う世界がスバルくんにはあった。
それが凄い嫌で、憎くて、羨ましかったんだ。
友達とか言ってたのは、少しでもそういうのを間接的にでも感じたかったのかもしれない。
でも、それがいつか・・・俺ですら知らない間にスバルくん自身への気持ちに変わってた。


ーーースバルくんからの愛情が欲しい。


そういう風に変わってたのかもしれない。
今回の事がなければ、気づかなかったけどね?
いつの間にか俺、君に恋してたなんて思わなかったよ。
今日の事が無かったら、気持ちの名前なんて分からなかった。
でもそれは、スバルくんも同じみたいだったけどね。

「・・・起きたら、どういう顔して話そうかなぁ。」

顔を真っ赤にしてシーツに包まるスバルが予想できて笑みを零す。
ベットに散らばる、匂いの消えた花弁。引きちぎられたネックレスの残骸。
それに埋まるように横たわるスバルくんは、さっきと違って深く寝息を立てていた。
精液で白く汚れたローターを手に取って月明かりに照らせば、それはイヤらしく濡れていた。

「・・・くくっ、こういうのウザイだけかと思ってたけど、たまにはいい"プレゼント"もあるんだね。」

唇を寄せて、ローターにキスを落とす。
自分の精液の味もしたけど関係ない。
少なくともスバルくんのナカにあった物だからね。
片付けていないプレゼントの山を見て溜息をついた。
でも何故か、そこまで嫌じゃないんだ。
あの中にまだ、こういった面白いプレゼントがあるかもしれないからね。

「・・・"プレゼント"にはご用心、って感じかなぁ。でもそれは、スバルくんの方だけど・・・ねっ?スバルくん。」

「ん・・・っ・・・」

またこういう事があれば、スバルくんを呼ぼうかな。
寝返りを打って俺の方を向いたスバルくん。
薄く開いた唇に、吸い込まれるようにキスを落とす。
早く目を覚ましてよ。それで、恥ずかしさで赤く染まったスバルくんを見せて?
気づいたばかりの気持ちなんだ。ここで壊したくない。
ねぇ、スバルくん。俺の愛は、結構深いよ?
だって、初めての気持ちなんだからね。
そこはスバルくんも、一緒でしょ?

「大好き。スバルくん。」








〜END〜
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