リクエストの空間A

□"プレゼント"にはご用心
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「ぁ、んっ・・・はぁ・・・っぜぇ・・・」

「はぁ、えっ?なに?スバルくん・・・」

なんて言ったのか、聞き取れなかった。
でも、右目の力を使ったままだったから、見えたんだ。スバルくんの考えてる事。
凄い嬉しかった。だって、あのスバルくんが・・・
どうしよう。俺、もしかしなくても凄いスバルくんにハマってる?
スバルくんの些細な行動や仕草、声や表情にドキドキしてるんだ。
もっと見たいって、熱い欲が溢れ出す。
そう思ってると、俺の首にスバルくんの腕が周り、甘い声で耳元で囁かれる。

「はぁ、はっ・・・てめぇ、俺と今、シてんだろ?他の、女の匂いがして、うぜぇんだよ・・・」

「ッ、スバルくん・・・」


ーーーチャラチャラと、他の女が送ったネックレスがうるせぇ。お前に、集中できねぇんだよ。


さっき流れ込んできた言葉を思い出す。
ほんと、スバルくん自分で気づいてないだけで、俺の事結構気に入ってるんじゃない?
だって俺が無理矢理頼んだプレゼントを分ける事も無視しないでやってくれてるしさ。
送られてきたネックレスを首に付けたままだった。
これのせいで集中出来なかったって言うんだよ?可愛い所あるよね。
俺の事だけ考えたいなんて、それって無意識だろうけど誘ってるよね?
首から腕を解いたスバルくんは、俺の首筋をなぞり、かかっているネックレスを引き千切った。

「わぁ、スバルくんやる事大胆だねぇ?」

「う、るせぇ・・・ムカつくんだよ。俺とシてんのに、女が送ったの付けてヤんじゃねぇ・・・」

ブチッとチェーンが千切れ、鎖がバラバラとシーツに落ちる。
投げ捨てるように飾りの部分を床に落としたスバルくんは、満足そうに口角をあげる。
俺の頬に手を添え、赤い瞳の右目にキスを落とされる。

「俺だけに、集中しろよ。コウ。その右目で、全部分かってんだろ?」

「・・・ふっ、ははっ!ほんとスバルくん、予想外の事してくれるよね。
でも、なんだろう・・・そういう所、俺嫌いじゃないよ?
エム猫ちゃんとは正反対だけど、俺結構スバルくんの事気に入ってる。」

「は、はぁ!?なんであの女の名前が出てくんだよ!今は関係ねぇだろ!?」

いきなりエム猫ちゃんの名前を言ったからなのか、スバルくんは顔を真っ赤にして反論する。
だけどね?スバルくん。俺が言ったのは逆巻の屋敷にいるエム猫ちゃんの事じゃなくて、ファンの女の事。
ほんとムキになっちゃって、可愛い。
どうしよう。本当に、離したくないかも・・・

「スバルくーん?俺ね、別にあの子以外の事も"エム猫ちゃん"って言うけど?」

「っ!?」

「なんで、逆巻さん家にいるエム猫ちゃんの事かと思ったのかなぁ?」

そう言えば、スバルくんは赤くなってそっぽを向く。
これ、期待していのかな?
じっと見つめていれば、慌てたような言葉が流れ込んでくる。


ーーーありえねぇ。何なんだよこれ!他の女の名前出るとすげぇムカつく。

ーーー俺とシてんだから、俺の名前だけ、呼べってんだよ・・・ッ、バカ・・・


「・・・・・・あぁ、ダメだ。スバルくん可愛い。」

スバルくん。それ、反則だよ。
その気持ちって、俺が持ってるのと同じ気持ちじゃん。
思わず、スバルくんを抱きしめた。
誰かを愛した事なんて分からなかったけど、これが"愛しい"って事なんだね。

「なっ、離れろ!抱きしめんじゃねぇ!そ、れに・・・っ、汚れんだろ。お前の服・・・」

「んー?いいよ。後で洗濯すればいいし・・・あぁ、それか脱いじゃおうか。そしたら汚れなくて済むし・・・っと・・・」

予想通り、スバルくんは服が汚れるから離れろって言った。
服の心配するなんてね?これ以上汚れたくなければ脱げばいいのに・・・
スバルくんから離れて服を脱ごうとすれば、ビクッとスバルくんが腰を跳ねさせた。
不思議に思って見れば、シーツを掴んで震えていた。

「っ・・・ぅ、ごくな・・・んっ・・・」

「あぁ、もしかしてイイ所当たっちゃった?まだ、俺のスバルくんにナカに入ってるもんね?分かる?
スバルくんが俺を煽るから、またこんなに大きくなっちゃった。
スバルくんも俺のきゅうきゅう締め付けて、気持ち良さそう。」

服を脱ごうとした時に俺が動いたから、ナカのイイ所に当たったみたいだった。
スバルくんは唇を噛んで、声が出るのを耐えていた。
図星をつくように耳元で甘い声で囁けば、スバルくんはカッとなって反論する。

「バッ、ちげぇ!コウがっ、んぁ、あっ!あぁ、んぁ、コウ・・・!」

「どこが、違うの?突く度に俺の、こんなに美味しそうに飲み込んで、締め付けてるのに・・・嘘はダメだよ。スバルくん。」

言葉の途中で自身をギリギリまで引き抜き、一気に奥を突き上げる。
甘い声で短く喘ぐ姿は綺麗で、白薔薇が舞い散っているような感じだった。
奥を突けばきゅっと締め付け、もっとと言うように奥まで誘うように収縮を繰り返す。
ギリギリまで抜けば、抜かないでというようにきゅうっと締め付けて離さない。
たったそれだけなのに、俺は嬉しい。俺の事、求めてくれてるの?

「まぁ、後で苛めてあげるから・・・ちょっと抜くね?」

「ふ、ぁ、あっ・・・んぅ、ぁ、コウの、溢れて・・・ぁ、んっ・・・」

「う、わっ・・・ヤバイ、エロイんだけど・・・」

服を脱ぐために自身をゆっくり抜く。
栓を失ったソコはぱっくりと口を開いて、ヒクヒクと動いている。
ナカから溢れてくる俺が出した精液。トロッとスバルくんの太腿を伝いシーツに染みを作る。
溢れないようにきゅっと後孔を締めるスバルくんが可愛くて、生唾を飲み込む。
だってさ?溢れさせたくないとか、俺のを零したくないって事でしょ?
凄いそれだけで身体が熱くなる。

「そんなに慌てなくても、また挿れてナカに熱いの出してあげるから・・・」

自分の脚に引っかかってるだけのズボンを下着ごと脱ぎ、上の服もベット下に投げ落とす。
スバルくんの上も脱がせば、白い素肌が目の前に表れる。
腹に手を添え、すっと胸元に滑らせるように動かせば、それだけでピクッと身体を震わす。
さっきと比べて部屋に充満してる甘い花の匂いは抜けた。
だけど今は、スバルくんから香る血の甘い匂いと甘い声に興奮は止まらない。
快感で硬くなってる胸の突起を指で弾き、片方は摘まんでコリコリと弄る。

「んぁ、あっ・・・コウ、やめっ・・・ん、んっ・・・」

「これ、気持ちいいの?男でも感じるんだ、ここ。じゃあ、これも感じる?」

「っあ!?ふ、ぁ、アッ・・・ンンッ、ひぅ、あぁ・・・」

弄ってる指を離し、ぱくっと口の中に迎え入れて舌で弾くように舐める。
さっきより突起は硬くなり、甘噛みをして歯で弄れば、スバルくんの腰はガクガクと震え始める。
あの花の匂いの効果は抜け始めてるのはスバルくんも同じはずなのに、なんでこんなに感じてるんだろう。

「・・・あの花の効果、抜け始めてるはずだよね?
なんでこんなに感じて、女の子みたいに胸弄られて、ココをまた硬く大きくしちゃってるの?
スバルくんが淫乱でドエムちゃんだから?それとも、他の理由?」

「っ、ふぁ・・・あ、ぅ・・・ッ・・・」

先走りを垂らしながらビクビク脈打つ自身の裏筋をつうっと指でなぞる。
胸を弄ってる時に、ずっと太腿に当たってたんだ。
スバルくんの自身はまた硬くなり、お腹に着きそうなくらい勃っていた。
甘く耳元で囁いて、力の宿る赤い瞳でスバルくんの血のように赤い瞳を見つめる。
あの人に貰ったこの瞳より、少しだけ濃い赤い色。
今度は逸らすことなく、じっと俺を見つめてくれた。


ーーーコウが、触るから・・・っ・・・なんて、言えっかよ・・・


スバルくんの言葉に、思わず口角が上がる。
俺に考えが読まれている事が分かってるのか、スバルくんはそっぽを向いて顔を隠すようにシーツに顔を埋める。

「それ、俺自惚れていいの?さっきの俺の、"エム猫ちゃんと正反対だけど気に入ってる"って言葉。
俺、ファンの女の子の事、好きでも何でもないし、どうでもいいんだよ。
その正反対って意味、どんなバカでも分かるよね?」

「ッ・・・や、めろ・・・それ以上、言うんじゃねぇ!」

俺の口を塞ぐようにスバルくんが腕を伸ばすけど、この体勢だと勝ち目は見えてるよね?
分が悪い勝負を仕掛けるとか、君らしくないよ。
伸ばされた腕を取り。ベットに縫い付ける。
シーツに押し付け、スバルくんの上に覆い被さった。
涙目で見つめるスバルくんに、この想いが伝わればいいなぁ。
まぁ、さっきまで全然そんな事に気がつかなかったけど・・・
なんか、このモヤモヤした気持ちって、そうじゃないかな?
スバルくんを見てると、もっと声を聞きたい。色々な表情を見たい。
俺だけを見て考えててほしいって思うんだ。
それって、俺がエム猫ちゃんの血を他の男に吸わせたくない気持ちと似てるんだよ。
ううん。似てるんじゃなくて同じだよね。意味が違うだけで、きっと・・・
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