リクエストの空間A

□"プレゼント"にはご用心
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「っ・・・スバルくん・・・」

「お、まっ・・・ばっ、その力使うんじゃねぇ!」

「ッ・・・無理、スバルくん可愛すぎ・・・」

恐る恐る俺を見たスバルくんは、赤い瞳に変わってるのに気づいたのか俺の瞳を手で覆う。
だけどもう遅いよ。あんな風に思ってくれてたんだって思ったら、我慢出来ない。
ヤバイ。ほんと俺、スバルくんを壊しちゃいそう。
なんなんだよ。このモヤモヤした変な気持ち。
エム猫ちゃんに向けてる感情と、少し違う。
ぎゅっと抱きしめ、スバルくんの薄く開く唇にキスをする。
舌を差し入れればおずおずと絡めてくるスバルくんが愛おしく思う。
口内を十分に堪能して離せば、間に糸が伝いプツンと切れる。
唾液で濡れる唇に指を這わせる。
俺のキスが気持ちいいのか、うっとりとした妖艶な表情を浮かべていた。

「可愛い、スバルくん。コウくん、我慢できない。」

「っ・・・男の俺相手に欲情して、バカみてぇ・・・」

「男の俺にヤられて気持ちいい声出してるスバルくんも、人の事言えないよ?」

スバルくんの綺麗な髪を退かし、血のように赤い瞳を見つめる。
あの人から貰った右目の力を使ってるから、スバルくんが思ってることが全部見える。
心の声が、いくつも俺の中に流れ込んでくる。


ーーーコウに触られると、気持ちよすぎて、訳が分からなくなる。

ーーー俺の性格知ってんだろ。反対の事しか言えねぇんだよ。

ーーー俺の"友達"だって言うなら、それくらい気づけバカ野郎。

ーーーコウ・・・コウ、もっと触って・・・もっとコウが・・・


「ストップ。」

流れ込んできた言葉。俺にとったら全部嬉しかった。
だって、今スバルくんの中にいるのは、支配してるのは、俺だけなんだよ?
俺だけの事しか考えてない。こんなに嬉しい事はないよ。
でも、その言葉だけは直接スバルくんの声で聞きたい。

「ねぇ、スバルくん。その続きは言葉で言って?スバルくんの声で直接言ってほしい。
俺だから相手の思ってる事がわかるけど、でも聞きたい。ダメ?」

「っ・・・の、注文多すぎなんだよ。バカコウ。」

「ははっ、スバルくんよりはバカじゃないと思うけど・・・ッ!?」

いきなりぐいっと後頭部を掴まれ、触れるだけのキスをされた。
一瞬だったけど、確かに唇に触れた。
子供か動物の悪戯かと思うくらいの可愛いキス。
ちゅっと音が立って離れたかと思うと、ぎゅっと抱きつかれ耳元で囁かれる。
スバルくん特有の掠れた声。だけど低くて、甘い声。

「コウ、が・・・っ・・・欲しい・・・コウに、触られると、キモチイイ、から・・・ッ、もういいだろ・・・
早く、挿れろってんだ、バカっ・・・早く、イかせろッ・・・」

俺の理性が、ガラガラと音を立てて崩れた。
理性なんてあってなかったようなものだ。
目の前のヴァンパイアは、無意識に俺の事を誘ってるのが分からないのかな?
快楽に弱い生き物だっていうのは本当だね。ハマったら、中々抜け出せない。
スバルくんの腰を掴んで、熱く反り勃つ自身を宛てがう。
ビクッと身体を大袈裟に震わせて不安な顔をしていた。
やっぱり男にヤられるのは怖いのか、怯えてると思い安心させようと声をかけようかと思った。
だけど、まだ右目の力を使っているからスバルくんの考えている事が流れ込んでくる。
ふっと口角をあげて、スバルくんのやらしく揺れる腰のラインをなぞる。


ーーーぁ、コウの、でけぇ・・・あんなの挿れられたら、俺・・・でも、擦られるだけで、気持ちいい・・・


「ふ、ぁ・・・ぁ、コウ・・・んぁ、アッ・・・な、で・・・挿れ、ねぇんだよ・・・」

「んー?カタカタ震えてるから怖いのかなって。だから挿れずに慣らしてるの・・・」

スバルくんの髪に軽くキスを落とす。
白い髪が、赤く蒸気した肌によく映える。
怖がってないのは分かってるけど、焦らしたかった。
自身は挿れずに、ただ擦るように後孔を行き来させる。
それだけでもスバルくんは、甘く切ない声を出してくれる。
これだから俺はスバルくんを苛めるのを止められないんだよ。

「ん、んっ・・・ぁ、ふっ・・・ん、ァ・・・」

ずっと擦られるだけはもどかしいのか、スバルくんはゆっくりと腰を揺らし始める。
両目を閉じて気持ち良さそうに声を上げてるけど、きっと無意識なんだろうな。
そして、こんな時でもスバルくんの考えてる言葉に口角を上げる。


ーーーもっ、コウ・・・挿れろよぉ、熱くて、おかしくなる・・・は、やく、欲しぃ・・・


「スバル、くん・・・ッ、はぁ・・・」

「ッーーーーー!?ぁ、ア、アッ・・・あぁあああああっ!!」

腰を引き寄せて一気に奥まで挿れた。
目を見開いたスバルくんは、シーツをぎゅっと掴んで弓形に身体を反らせる。
きゅうっとナカがキツク締まって、ビクビクと自身は小刻みに震えて欲を吐き出す。
スバルくんの着てる黒のインナーに呼び散った白濁液が、黒によく映えた。
挿れただけでイっちゃうとか可愛い。でも、俺も流石に、耐えられないなぁ。
だってスバルくん、凄いやらしいんだもん・・・っ・・・

「っ、アッ・・・や、ば・・・ごめ、イく・・・ッ、うぁ・・・」

「ヒッ!?ふ、ぁ・・・あぁあ、ナカ・・・ぁ、んっ・・・コウ、の、出て・・・あ、ちぃ・・・」

我慢出来なくて、スバルくんのナカに熱を吐き出した。
締め付ければ俺の熱をもっと感じるのか、その感覚と熱さにスバルくんはぶるっと身震いをする。
吐き出す感覚が終わって視線をあげれば、恍惚とした悦楽に満ちた表情をしていた。
あぁ、ダメだ。こんな表情をされたら、俺もう止まらないよ。止められない。
薬のせいと溢れ出す自分の本能の欲。それと、花と違うスバルくんの甘い血の香り。
その三つが重なり、自身はスバルくんのナカでまた硬さを取り戻す。
目を見開いて、大きくなりだした俺のにビクッと腰を跳ねさせた。

「うぁッ、おまっ・・・」

「ごめん、スバルくん・・・止められそうに、ないから・・・酷くシちゃうかもしれないけど、ごめんね・・・ッ!」

「あぁあああっ!あ、あ、アッ・・・んぁ、あっ、コウ、コウ・・・ッ・・・は、げしっ・・・ひ、うぁっ、あッ・・・!」

逃げ腰になるスバルくんの腰を掴んで、ただ自分の欲を満たすように激しく腰を打ち付けた。
スバルくんの甘い声と、ベットの上に広がる花弁の甘い香りが部屋を満たす。
それだけで俺の欲は熱く膨れ上がる。
もっと啼かせたい。もっと堕ちた表情が見たい。
どうしたら、色々な表情を俺に見せてくれるの?スバルくん。

「は、はっ・・・スバル、く・・・ナカ、気持ちいい・・・俺の、締め付けて、ッ・・・はぁ、ヤバイんだけど・・・」

「んぁ、アッ!あ、あ、奥・・・イ、イ・・・ふ、ぁん、んんっ・・・!」

思わず、動きが止まりそうになった。初めてスバルくんの口から聞けた。
さっきの投げやりの"気持ちいい"じゃなくて、本当に心の底から口に出た言葉。
快楽に溺れきったように蕩けた表情をして、甘い声をあげる。
言葉通りに、前立腺を擦りながら奥を激しく突き上げた。
ビクンと身体を仰け反らせ、ぎゅうってキツク締め付けるナカにが気持ち良くて、思わず声が漏れた。

「っ、ぁ、スバルくん・・・ちょっと、それ気持ちいいんだけど・・・は、ぁ・・・これ、ヤッバイ、ハマっちゃいそう・・・」

「ぁ、あっ・・・ふ、ざけ・・・ひっ!?あぁあああ、アッ、やめっ、そこ、弄るなぁ!
イ、く・・・からぁ、イっちまう、から・・・ッ!」

まさかこのコウくんが、男相手にここまでハマりそうになるなんて思わなかったよ。
いや?もう、ハマっちゃってる。普段と違う表情で乱れてくれるスバルくんに・・・
隠されていた色気が、俺の手で引きずり出されたのかと思うと、興奮しちゃうよね。

「は、はっ、ぁ・・・スバル、く・・・いいよ?イっちゃって?
もっと、気持ち良くなって、快楽に従順になっちゃいなよ・・・ッ・・・」

「ひ、ぁ!あぁ、アッ!コ、ウ・・・イ、く・・・ッーーーーー!!」

熱を吐き出したいのか、ビクビクと透明な先走りを流す自身に指を絡める。
全体を激しく扱きながら先端を指の腹でぐりっと弄れば、やらしく先走りを垂れ流す。
腰を押さえつけて、前立腺を激しく突けば、スバルくんの身体はガクガクと痙攣をする。
弓形に身体を仰け反らせ、声の出し方を忘れたのか、金魚みたいにパクパクと口を動かす。
自身から吐き出された欲は俺の手と、スバルくん自身の腹を汚す。

「は、ぁ・・・ッ・・・う、ぁ・・・はぁ、はっ・・・」

キツク締まるナカに俺は耐えられず、熱くうねるナカに熱を吐き出す。
指に絡まったスバルくんのを舐めとりながら見下ろせば、ピクピク余韻に浸ってる姿が目に入る。
ナカに出される感覚が気持ちいいのかな?うっとりした表情をして、可愛い。
そんな時、ふとスバルくんの口が動いた。
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