儚き華 改正版

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「ちょっとこいよ」

『…わかりました。』


阿散井副隊長に連れてこられたのはどこかの古びた倉庫。


まだ白哉の霊圧を近くに感じるから…六番隊の倉庫か?


入った倉庫の中には待っていたと言うように立つ檜佐木副隊長率いる数人の平隊員らしき男達。

…副隊長って暇なのか?

明らか不利だよな?この状態は…

いくら零番隊隊長だって言ったって女なんだけどなあ…




「お前、優里奈に謝ったのかよ!?」

『は?』

「謝ったかって聞いてんだよ!!!!」


『…謝る理由がありませんから。』

「クッ…テメェッッ!!」



バコッ



『───いてぇ…』


「優里奈は、辛くて恐い思いをしてるのに…テメェにはわからないだろうな!!」



はいはい、どうせ分かりませんよっ!
分かってどうこうなるわけでもないし…



『わかるもなにもありませんが…』

「ふざけんな!!!」




ドゴッ

バキッ



『…う……』


真面目に気失うかも…



「コイツ起きませんよ、檜佐木さん……」

「ケッ…このくらいにしといてやるか…。」



やっと行ったか…

俺も帰ろ…


…。

……。

……あれ、身体に力が入らない…立てない。

え、どうするのさ、これ。





──────…ピクッ


ん?
今、微かに霊圧が…

瑞乃、だよなぁ…




「…妃涙隊長?」

『ハハハハ…』


…最早笑うしかできない。
やべぇ、絶対怒ってる。



「妃涙隊長?大丈夫ですか?」

『うん、大丈夫…じゃ、ないかも…』

「…‥とりあえずこの事は潤に報告ですね」

『…え、』


やっぱり?そうですよね。


「…治療はあんまり得意じゃないですが…」



それだけ言うと瑞乃は鬼道で治してくれた。


『瑞乃、ありがとう。助かった。
立てなくてまじでやばかったから。』

「気にしないでください。
…でもあまり無理しないでほしいです。」

『…うん。わかってるって』



一週間の謹慎もあるからちゃんと家に帰ろう。

…ちゃんと療養しないとな。





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