小説
□骸の誕生日
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「クフフ。やはり今回も僕の誕生日を祝ってくれる人なんていませんでした」
黒曜センターの一角で骸は呟いていた。
――――ダダダダダダ
――――――ダダダダダダダ
「骸〜」
「ボンゴレ!?」
「綱吉って言ってって言ったでしょ?」
「ボンゴ「綱吉」・・・綱吉君。何をしに来たんですか」
どうやら骸の元へ来たのはボンゴレ十代目こと沢田綱吉だったようだ。
「今日、骸の誕生日だろ?ケ−キ持ってきたんだ」
綱吉の手には可愛くラッピングされた箱があった。
「(綱吉君が僕にケーキ・・・期待してしまうではありませんか)綱吉君、君の心は嬉しいのですが、僕は敵ですよ?」
・・
「何言ってんの 仲間じゃないか」
「(仲間ですか・・・。)やはり遠慮しておきます」
「そうだよな、俺が作ったケーキなんていらないよな」
綱吉は捨てられた子犬のようにシュンとうなだれていた。
「(綱吉君が僕のために...。クハハハハ。ありがたくもらっておきますよ。 綱吉」
「ッ//骸ッ//」
骸が綱吉の耳元で囁いたので綱吉の顔は真っ赤だ
「ところで綱吉君、貴方の誕生日はいつですか?」
骸は綱吉の誕生日がいつなのか知らないらしい
「10月14日。覚えた?」
「クフフ。期待してくださいね。(プロの料理人に憑依して最高の料理を綱吉君に・・・)」
「(あっ。また骸から黒いオーラが;;)」
「では、今日はもうお帰りなさい」
「え〜。もう少しぐr「帰りなさい」はい;;」
――綱吉が帰り、黒曜センターでは・・・
「クフフフフフフ・・・クハハハハハハ綱吉君が僕に、僕にプレゼントを!」
などと、骸が叫んでいた。その日一日何やら、不可思議なサンバが聞こえたとかそうでないとか。