07/04の日記
16:25
もっとも大切なこの日は
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ゴホゴホと肺に響くような咳にイギリスは背を丸めた。
6月の下旬から7月上旬のあの日まで毎年毎年よくもまぁと思うものもある。
頭では気にしていない、許していると思ってはいても、心までは追い付いていないらしい…
ーーー7月4日はアメリカ独立記念日である。
今年もアメリカから誕生日パーティーへの招待状が届いていた。
去年は身体に鞭を打ってまで行ったが結局は吐血するという結果を残してしまっている。
アメリカは立派になった。
昔はただの大国というだけだっが、今としては世界のトップに立つ国だ。
ちゃんと祝ってやりたい。
成長した彼奴のそばにいたい。
そうは思っても身体がこれでは仕方あるまい。
今年は行けそうにないな。
そう思いながら未だに出ることの出来ないベッドの上で咳き込んだ時だった。
ピンポーンと陽気な音を奏でながらインターホンがなった。
「…あ?」
イギリスは突然の来客に上体を起こしたが、起こした瞬間眩暈に襲われ片手で顔を押さえそのまま腰を折った
来客には申し訳ないが、今は動けるような体調ではない。
そのまま居留守を決め込もうと思っていれば、バキッという嫌な音が響いた。
「は…?」
なんだ。と思う隙すら与えぬように家の中に侵入してきた相手はバタバタと足音を立てながら迷いなく此方に向かってきているようだ。そして、
「イギリス!」
バーンという効果音が付きそうなくらい勢いよく扉を開けたのは先ほどまで思考の渦の中にいたあのアメリカだった。
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