12/06の日記

20:15
これくらいは許してほしいな(綱獄)
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藍色に染まる空。肌を突き刺す冷気は冬を連想させ、吐き出された息は白く染まり消えていった。

辺りはクリスマスが近いためか、どの家も装飾が施してあり、赤、青、黄、暗い道を照らすよう輝いていた。


「もうクリスマスだね」


綱吉がぼそりと言葉をこぼせば、隣で歩いていた獄寺がふわりと笑う。


「もうそんな時期ですか」
「早いよね〜」


2人顔を見合わせ笑う。
空には星が輝き、辺りは静まり返っていた。綱吉はそろっと手を伸ばし獄寺の手を握る。ビクリッと逃げる手に、逃がさないとでも言うように力を込めた。その手はとても冷たかった。


「なっ…なんですか?10代目?」
「ん〜。寒かったから」


不思議そうに見つめてくる瞳に口を尖らせ言い訳を一つ。


「え?…あ!すいません!俺気付かなくて…」


そんな言い訳を疑いもせず獄寺は申し訳なさそうに綱吉の手を両手で包む。


「こんなに冷たくなられて…」
「…獄寺こそ冷たいじゃないか」
「俺は平気です!」


にっこりと笑う獄寺だけれども、その笑顔は尊敬の意味しか持ち合わせてはいない。そんな事わかってはいるけれど…


「…これくらいは許してほしいな」
「…?何かですか?」


独り言が聞こえたらしく首を傾げ訪ねてくる獄寺に「なんでもないよ」と笑って見せた


†end†


◆◇◆◇◆◇◆

久々の綱獄!

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