11/02の日記
16:28
それはもう殺したいほどに…
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嫌いだ。それはもう殺したいほどに……
「…ん」
身動きすら出来ないベッドの上。ゆっくりと瞼を押し上げると目の前にはぐっすり眠る奴の姿がある。寝顔は幾分幼く見えて思わず鼻をつまめば「ふが!」なんて変な声が聞こえたが起きる気配はない。よっぽど安心して寝ているのだろうか?
無防備に寝ているお前は自分がお前を殺すとか考えないのだろうか?
例えば、自分がボンゴレを裏切ったとして恋人であるお前を一番はじめに殺したらどう思うだろうか?
そう考え、ゆっくり手を伸ばし首に手を添える。
このまま、手に力を込めればきっとお前は目を覚ますだろう。そして自分を見てなんと言うだろう。「なんで?」「どうして?」
ーー愛してたのに…?
くっ、と喉から笑みが漏れた。
嫌いだ、嫌い。
本当、殺したいくらいに…。けれど…、
それ以上に、愛してる…
首に添えていた手で頬を包み、その無防備な唇を奪った。
ーーLei voglia ann egarsi tiamo...
(殺したい程貴方を愛してる…)
†end†
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