@
□死歌
1ページ/3ページ
朝の眩い日差しを受け、目を開けた綱吉は隣に眠る恋人。獄寺の銀の髪をゆっくりと撫でた
肌触りがよく、すくようにすれば、朝日に反射し色素の薄い髪はキラキラと輝く
その様子を見て綱吉はクスリと笑った
まだ正しい寝息からして、起きるには時間が掛かるなと予想する
恋人として何度も肌を重ね合い、愛の言葉をささやく。どんなに幸せだったとしても、この一時が終われば二人は部下と上司に戻る…
また彼は任務にいく。綱吉に出来ることは、彼の無事を祈ることだけ…
「ん…。綱…吉さ…?」
いろいろ考え事をしていたせいか。獄寺が自分を呼ぶ声にハッと我に返る
そして愛しいモノを見るように見つめ、獄寺の額に口づけを落とす
「ん…。おはよ隼人」
「おはよ…ございます」
獄寺は額を押さえながら、頬を赤く染め笑った
愛しいと思うがあまり永遠を願ってしまう…
『永遠』なんてどこにもない…