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□秘め事
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「いってぇぇぇー!!」
「なぁにバカやってんだよ」


山本は叩かれた足を撫でながら、ははは…と乾いた笑いをして見せた。その叩かれた足には包帯が巻いてあり、それはとても痛々しい光景だった

獄寺は小さなため息をつき、山本を睨みつける


「んで、なんでこんな事になったんだよ?」
「いやぁ〜。ちょっとすっぱり切っちゃって…」


嘘は言っていない

部活中に相手のスパイクで足を切ってしまったと言うだけだ(四針縫ったが…)


獄寺はまた呆れたようにため息を吐き出した。…結構傷つくんだけどなぁ。などと暢気に頭の中で考えながら獄寺を手招きする

獄寺は眉にしわを増やしたが、何も言わずに山本の座るベッドまで歩み寄ってきた

近くにきた獄寺の腰に腕を回し抱き付いた。あー、癒される〜。なんて言ってら、じじぃかよ。なんて言われてしまったが…


「ん〜。久しぶりの獄寺」
「…毎日学校で会ってただろ」
「違うって、こーやって抱きつくこと」


練習試合が近くこの所部活が活発になっていて、なかなか獄寺と2人になることがなかった

部活は楽しい。が、やはり獄寺と…否、恋人との時間が作れないのが一番辛かった


獄寺の匂い〜。と腹に顔を埋め、頬擦りすると、くすぐったいと言わんばかりに頭を叩かれた。それがあまり痛くないことから、獄寺も寂しいと感じてくれてたのかな?…なんて自惚れそうになる


山本は腕に力をこめ、獄寺を抱き締めた
 
 
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