@

□壊れそうな君へ
1ページ/4ページ


 
ある日の並盛町は天気が良く、青空が広がっていた…

だが、その空の下では葬儀が行われていた。まだ限られた者にしか知らされていない彼の死...

今日はボンゴレ・ファミリー10代目ボス、沢田綱吉の葬儀

棺桶で安らかに眠る姿はまるで寝ているようだった…


「10代目…」


彼の手を握り彼の名を呼ぶのは、嵐の守護者.獄寺隼人

歯を食いしばり強く彼の手を握り名を呼ぶ…

もう開かれることのない瞳が開かれるのを祈るように…
 
 




長い葬儀が終わった…

一番泣くかと思われた獄寺は最後まで泣くことはなく、ただただ唇を噛みしめていた


「獄寺…」


ツナの墓の前。ただツナを見つめ立っている獄寺に声をかけたのは、獄寺と同じく、雨の守護者。山本武...

彼も辛そうな顔をしている…

山本を見つめる獄寺の目はいつものような鋭い輝きはなかった… 獄寺は今にも死にそうな顔をしていた…


「……」


なにも言わない山本になにを思ったのか。獄寺はゆっくりとその場から立ち上がり山本と向き合った
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ