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□壊れそうな君へ
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ある日の並盛町は天気が良く、青空が広がっていた…
だが、その空の下では葬儀が行われていた。まだ限られた者にしか知らされていない彼の死...
今日はボンゴレ・ファミリー10代目ボス、沢田綱吉の葬儀
棺桶で安らかに眠る姿はまるで寝ているようだった…
「10代目…」
彼の手を握り彼の名を呼ぶのは、嵐の守護者.獄寺隼人
歯を食いしばり強く彼の手を握り名を呼ぶ…
もう開かれることのない瞳が開かれるのを祈るように…
長い葬儀が終わった…
一番泣くかと思われた獄寺は最後まで泣くことはなく、ただただ唇を噛みしめていた
「獄寺…」
ツナの墓の前。ただツナを見つめ立っている獄寺に声をかけたのは、獄寺と同じく、雨の守護者。山本武...
彼も辛そうな顔をしている…
山本を見つめる獄寺の目はいつものような鋭い輝きはなかった… 獄寺は今にも死にそうな顔をしていた…
「……」
なにも言わない山本になにを思ったのか。獄寺はゆっくりとその場から立ち上がり山本と向き合った