献上品
□SUITE
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山本は長期に渡った任務も終わり、久々に獄寺と暮らすアパートメントに帰ってきた。
扉を開ければ獄寺がお帰りと笑ってくれて、思わず抱きしめれば風呂から出た後なのか、しっとりと濡れた髪が頬に張り付いた。そのままうなじに顔を埋めればタバコと獄寺の匂いがして、あぁ、帰ってきたんだな。と実感した。
偶然にも次の日は二人ともオフで……
そのままベッドへと流れ込んだ。
【SUITE】
カーテンから漏れる陽の光が眩しく意識が浮上した。ゆっくり天蓋を開いて山本の目に飛び込んできたのは愛おしい人の寝顔。いつも眉間にシワを寄せている獄寺も寝ているときはそれがなくていつもより幼くみえる。
こんな穏やかな寝顔を見るのさえも久しぶりだった。
このまま寝顔を眺めているのもいいのだが、それではせっかくの休みが台なしになってしまう。
「獄寺、起きて…」
そう言って始めにおでこに軽いキスを交わし、次に頬、そして唇と、順にキスをしていった。
ムズがるように肩を揺らした獄寺を見て山本はクスリと頬を綻ばせ、耳へと吹き込むようにまた名前を呼んだ。
ピクリと肩を揺らした獄寺はゆっくりと天蓋を開いていき、綺麗な翡翠の瞳が現になる。その瞳はまだ朧げで、ぼぅ…と山本を見つめてきた。
そんな獄寺に愛しさが募り、また唇をさらったのだった。
〜END〜
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あれ…?
いい夫婦の日がお題なのに;←
いい夫婦の日関係なくなりました;
お題が生かせなくて、ごめんなさい(泣)
何がともあれ、悠規さま
二万Hitおめでとうございます!!