黒子のバスケ

□光と影
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まず最初の変化、何故か気が付くと黒子の事ばかり考えている自分がいるのだ。

次は、帰りによく行くハンバーガーショップで(いつもの事なのだが)目の前に黒子が座っているのを見ると何故かホッとしている自分がいる。



そして、オレが否が応にも「黒子が好きだ」という事実を受け入れなければならなくなった原因が練習試合の相手としてやって来る。




そいつの名は黄瀬涼太。
黒子と同じ帝光中出身のキセキの世代。

黄瀬と黒子が仲良しそうに一緒に話してるのを見てイラッとして自分でも気が付かないうちに黄瀬に思いっきりボールを投げつけていた。

一瞬、黄瀬が睨んできたのでお互い目があう。

その一瞬でオレ達は理解する。


オレ達は同じなのだと。
黒子のことが好きなのだと。


しかし、あろうことかオレは黄瀬に負けた。


この後、黄瀬が黒子に言った。


「黒子っち、こんな所にいたら宝の持ち腐れだよ。また、オレと一緒にバスケしよう」

「そんな風に言って頂いて光栄です」

この黒子の声が聞こえた瞬間、さーっと音をたてて血がひいていった。

「丁重にお断りさせていただきます」


次にすぐ言った言葉が幻聴かと思ったが黒子に対して黄瀬が何かを泣きな
がら言っていたので幻聴でわないとわかる。


黄瀬が黒子に拒絶された

その事実が頭の中に入ってくると途端に身体中の血液が巡りだした。



そして一人愕然とする。

自分がどうしようもなく黒子に惚れてしまっているということに対して。

黒子が気づいてないにしとも黒子に恋心を抱いている黄瀬を黒子が拒否してオレを選んだことに対して。


それに内心喜びを隠せないでいるオレに一番愕然とした。


バスケ以外何に対しても無関心だったオレが黒子の一言に喜んでいる・・・・?

バカな・・・!
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