黒子のバスケ
□光と影
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初めて同じチームで試合した時。
初めてキセキの世代、いや不可視のプレイヤーを見たとき、見た瞬間、
全身に鳥肌が立った。
かつてないほどに身体を巡る血が熱くなったのを感じた。
キセキの世代と戦ってみたい、と思った。
ミニゲームは1年の勝利で幕を閉じた。
その後の帰り道で幻の六人目、黒子テツヤはいつもの表情が見えない顔で言ったのだ。
「ボクは影だ・・・でも影は光が強いほど濃くなり光の白さを際立たせる」
「光の影として、ボクはキミを日本一にする」
この時、この一言が決定的な始まりだったのだ。
オレが黒子のことを意識し始めてしまう。