さまざま

□白い砂に足跡ふたつ
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白い砂に足跡ふたつ


「返事は?」

なんて言われて、え、何この展開。
ほんと、理解できないよ。
「彼氏いないでしょ?」「! なんで知ってるんですか」
「好きな人のことはなんでも知っとかないと、でしょ」
まぁ、秋に聞いたんだけど。
って、何教えてんですか木野先輩。
え、でも木野先輩にも教えてないんだけど。
「まぁ、気にしない気にしない」「はぁ、なんかもう疲れました」
「なら、付き合っちゃおう?」「なんでそこに繋がるんですか」
この先輩よく分かんないや。
もう、サッカー部もよく分かんない。

じーっと見つめられても困るわけで、とりあえず帰りたい。
お腹すいたし、お母さんのご飯おいしいから。
そう話を切り出そうとしたら土門先輩が何か言った。
「先輩、聞こえなかったんですけど」「えー」
そんな困った顔しないでくださいよ。
次はちゃんと聞くんで、いや、波の音が煩いんですよ。
海だから。
「だから、抱きしめていい?」
はい? 返答に困るんですけど。
あれ、なんであたし困ってんだろ。
いやならすぐ断ればいいのに。

「それはさ、君が俺の事、好きだからだよ」

口よく出てるな、あたし。
でもなんであたしに分からないこと、先輩分かるんだろ。











…意味分かりません。
まぁ、そこがかっこいいんですけど。


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14ごうになりまーす
巻き貝にきいてみるの続編的な、で、結局くっつけた。
杏もこんな感じで、一人で考えてます
何を? っていろいろだよ、乙女だもの←

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