夜空の物語〜sora's stories〜 2
□標的:34突然の訪問者
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七 突然の訪問者
◆ 綱吉達が、緊張して部屋にいる時。
悠「‥夜空さん、Bゲート近くに」
『うん、せーくんに聞いた。』
夜空は、聖司が感じ取った異様な気配のせいで
綱吉達にお茶を出す前に部屋を出てきた。
慣れない土地に、いきなり呼んでしまった上司に
届いたばかり、疲労回復効果のあるアッサムティーを振る舞おうとしたのに。
夜空なりに気を遣って、なるべく上質なものをそろえたのに。
『何よ、何処のどいつよ。
蒼桜邸に不法侵入試みるなんてバカなヤツは。』
苛立っていた。
聖「‥ジェット機だ。
人数は、‥二人、?」
正門であるAゲートは、建物に辿り着くまで約2q
Bゲート、C、Dゲートと、幾つもあるゲートからも、最短で建物まで十分。
まるで迷路のように入り組み、広い土地。
マフィア対策抜群。
『‥悠、正面の玄関に向かって。
噴水の影にでも隠れてて。』
悠「夜空、さんは?」
ニヒルに笑みを浮かべる夜空。
『悠に辿り着くまでに仕留める。』
夜空は一瞬で戦闘服に早着替えし、走りだした。
悠「…あぁ見えて、結構腹黒いんだよな、夜空さん。」
溜息を吐く悠が、一人後に残された。