番外編等等…

□ばか、そんなんじゃねーよ
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*照れ屋な彼のセリフ
ばか、そんなんじゃねーよ


「真一‥?」

「んー?」


「勉強、しないの‥?」

「‥‥」




テストが近いということで、幼馴染・現彼氏の真一に呼ばれ

あたしは真一の部屋に来た


中学生

やっぱり本職は学生である


しょうがない


それに真一は『中途半田』っていうアダナがつくくらい、何もかも中途半端

勉強だって、あとちょっとで終わるところでやめるから

惜しい点数ばっか


「真一、何からやる?」

「‥英語、は最後に「じゃあ、真一の嫌いな英語からやろっか」
ヒドい‥」


不貞腐れる真一を無視し、あたしは机に向かった


真一はベッドに座り、明らかにやる気がなさそうに漫画を読み始めた


「真一が勉強しないなら、あたし来た意味ないじゃん」


不貞腐れながらあたしはペンを握り、とりあえず教科書にアンダーラインでもひこうかと座り直した


その時


「‥‥‥真一、離して」

「やだ」


急に立ち上がった真一は、あたしの後ろで止まり、抱きついてきた


「やだって‥‥勉強できないじゃん」

「‥オレより勉強が大事?」


はい?


ちょ、真一って

甘えたさんだったっけ?


「真一‥熱でもあるんじゃない?」


すると、何故かむすっと拗ねて

真一はまたベッドに戻る


「変な真一ぃー」


首を傾げながら、あたしはまた机に向かった










「やっと二人きりになれたのに

‥‥‥‥‥勉強なんか、してんなよ」


一通り、教科書のアンダーラインひきが終わった頃

真一がぽつりと呟くように言った


「‥‥‥?」

「休みの日、どっか出掛けるわけでもないし
学校はクラス違うし‥

二人きりなんて、久しぶりじゃんかよ」


ベッドから起き上がり、真直ぐ見つめられるのは

さすがに、緊張、するわけで


「いや、そのー‥‥‥今まで幼馴染だったからさ、あんまり実感わかないっていうか、」


「‥」


あ、もしかして


「‥‥‥真一、
意外と寂しがりや?」


それに甘えたさんときた!


「ばか、そんなんじゃねーよ・・っ」


こころなしか、頬が赤いし

こりゃ、可愛いな






(テスト終わったら、デートしよっか)




お題確かに恋だった
照れ屋な彼のセリフ
 

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