06/14の日記

23:50
ブチ5
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当時のメンバーは、ボクちゃんの四つ上のドラムと、あの人(ギター) 7つ下のベース。
最初はどんな具合になるかと、セッション程度だった。確かにピリッとした空気は多少あったが、むしろ望んでいた環境だと生き×2としていた。

状況が一変したのは、あの人が自分の弟子という七つ下のギター。

それもセッションを行なった。 終わった後、電話が掛かってきた。
ボクちゃんは、その弟子とやらに

『こんなもんなのか??』

と思われていたらしい。


それに火がついたのは、あの人だった。

『そう言われちったかんよぉ〜…
(あれやこれや)

悔しくねぇのか!?』

その日を境に、ボクちゃんへの評価は一気に豹変した。

7つも下の連中と同じ扱い、いや年齢を考えても、それ以下だったのかもしれない。


ボクちゃんは、自信もあったしプライドもあった。だけど、やればやるほど、確かに自分の実力が7つ下の子らと変わりがないのを実感せずにはいられなかった。
が、どこかで見えないフリをしていた。

認めたくない。


だけど、その当時の自分の本音としては、

自分でもビックリなんだけど、全くといって悔しさを感じなかった。 それが逆に不思議であり、不安にもなった。

そして、自分が頑張るモチベーションは、あの人に認められたい。何とか、評価を覆したいといった理由からだったように思う。


また、自分は特別意識が強い方だとも思う。
あの人にとって一番の弟子は自分だと思っていた。だから、7つ下の彼との接し方が以前までのボクちゃんとのそれと、全く同じだと知り、急に自分の中での何かが冷めたのを感じた。



色んなネガティブな要素が一気に自分に襲いかかってきていた。


ボクちゃんが墜ちに墜ちていく、ほんの小さな始まりだった。

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00:44
ブチ4
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あの人は、
付き合い始めの当初、
ビックリするぐらい優しくボクちゃんに接してくれた。

メシに連れてってくれたり、何か困っていれば的確なアドバイスをくれたり…。
ライブが決まれば『おめでとう!!』の電話をくれ、機材にトラブった時には真夜中でもワザワサ遠く離れた家まで取りに帰って貸してくれたりと…。


ボクちゃんは嬉しかった!! もう嬉しくて嬉しくて。。
奇跡的な出会いとしか思えなかった!!運命すら感じた!!!
不器用ながらそういった数々の熱い想いに単純に惚れていたのだろう。


あの人は、よく今までの自分の過去の話をボクちゃんにしてくれた。
もう、それは×2壮絶な人生で、まさにドラマか??と思ってしまうような印象だった。

その中で、「自分はバンドの中で一番レベルが低かった。それこそ、みんなにいじめ倒され、逃れるコトも許されず、泣きながらやっていた。」と語ってくれた。

いつしか、バンドの中では一番を争う存在になっており、今度は逆に実力でイビリ倒して数々のバンドを潰してきた、みんな俺から離れていく、そんな俺だ〜…、、


と、いった内容。

ボクちゃんは完全に、あの人の虜になっていたから、それを聞かされてもむしろ、離れて行ったやつは何て調子がイイんだ俺は何があっても離れないぞ〜!なんて思いながら、語りあった。


あの人は、自分にはこういう所があるから〜と、とても客観的に話を繰り出すので、ボクちゃんもいまいちイメージ出来ていなかったというのもあるかもしれない。というより、むしろ、『ホントにこの人がッ!?』って少し疑ってしまうふしもあった。

兎にも角にも、急速に仲が深まったのはいうまでもなく、この頃のボクちゃんはもはや、希望しか見えていなかった。


やがて本格的に練習を行なうようになり、


初めてのスタジオ入りだった。

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