小説2

□朔月転生 第1話
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―――生まれ変わった。



“過去”は

俺には関係ないと思っていた。





…これは、そんな目を背け続けた罰なのか。


過去がなければ今の自分は存在すらしないのに―――









【朔月転生 -サクヅキテンセイ- 第1話】







―――目が覚めたら、白い天井があった。



なんだか変な気分だ。



頭が痛い。



「…アスラン!?」

「アスラン……っ!」


すぐそこで声が聞こえる。
誰だ…?


「良かった、目が覚めたんだね…!!」

「アス…アスラン……っ」


「………?」


周りを見渡してみると、病院らしきベッドの上に俺がいる。

隣にいたのは、茶髪の男と金髪の女…。
男は歓喜し、女は口を押さえて泣いていた。




「誰……?」




俺がそう言うと、2人はピタリと止まって何も言わなくなった。





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