小説2

□哀唄
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なぜ



なぜ彼女の瞳に俺は映らない…?


君はいつだって哀しそうに遠くを見て…あいつのことばかりで…





俺には君以外 見えないのに






【哀唄】






琥珀色の瞳からこぼれ落ちる光。
あんなにも美しい瞳と涙を、俺は見たことがなかった。


消えてしまいそうなほど儚く、切なそうに。



…カガリ。




“妹のような後輩”から、特別な女性に変わった瞬間だった。







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