小説2
□朧月 〜2日後〜
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9時・・
今は5時。
朝まで過ごせないのは寂しいけど、とりあえず抱き合う時間はたっぷりある。
今すぐ貫きたい衝動をなんとか抑えてカガリの体を愛撫していった。
接している男性器を気にしているところも可愛いくてそんな表情も観察しながら。
「…あっ……」
制服のスカートからカガリの腿をあらわにして撫でた。
座ったまま腿の下に手を入れて脚を開かせて…
男にとってはそそるが女性にとっては恥ずかしい恰好になる。
それでもカガリは目をぎゅっと閉じて異を唱えなかった。
・・カガリは「待って」や「やだ」を一切言わない。
困ったように言いたそうにしてはいるが。
たぶん・・
今まで俺の中にたくさんのしがらみがあってカガリに触れなかったことを分かっているから―――・・
やんわりでも、一度でも、拒絶の言葉を使うとまた俺がそこに戻ってしまうと思っている。
それをいいことに俺は好き放題いろんなところを触ったり舐めたりしていた。
「もっと見たい…」
たまらずカガリの背をベッドに降ろす。脚を抱えたまま。
その光景に目を細めて、下着を抜き取った。
・・することなんて決まっている。
「ひゃ……あ、あっ…」
すでに濡れていたそこをゆっくりと舌でなぞったら、高い声が漏れた。
「アス…あっあっ…!ああッ!」
ああ、もう・・
その激しい反応に自分にも限界がきた。