小説1
□となりに眠る。
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誰よりも可愛い、この奇跡のような少女を手に入れて3カ月―――
アスランとカガリは、生まれたときから同じマンションの隣同士に住んでいる、いわゆる“幼馴染”だ。
アスランはずっと好きだったけれど、近くにいすぎてなかなか一歩を踏み出せないでいた。
カガリも中学生くらいになって自分の気持ちに気付き、アスランの事で胸をいっぱいにさせる日が続いた。
周りはとっくに気付いているのに、本人達だけ何もわかってない。
そんな2人をもう見ていられなくなり、なんとかしようと一肌脱いだのは
同じく幼馴染であるキラとラクスだった。
501号室クライン家、502号室ヤマト家、601号室アスハ家、602号室ザラ家。
4人は同じマンションで兄弟のように育ったのだ。
といっても、キラとラクスはなんと10才のときから付き合っているのだが。
そんな信頼のおける2人のおかげで、
高校入学後、アスランとカガリはやっと気持ちを通じ合わせることができたのである。
それまで15年間も一緒にいたくせに、アスランはますますカガリを手放せなくなっていた。
学校から帰ると、そのままアスランの部屋で毎日のようにカガリを求める。
何度肌を重ねてもカガリは真っ赤になってしまって、初々しさは変わらなかった。
そんな反応をされては余計に止まらない・・・。
今日もいつものようにアスランの部屋で、最初は課題を広げたりテレビを見たりして過ごしていたのだが
ふいにカガリを後ろから抱き寄せて、深く行為に溺れていったのだった。
ベッドの中、まだ微かに熱が残る身体を、優しく腕で包み合う。
カガリはこうしてる時が一番好きだ。
行為自体は未だに慣れなくても、アスランの体温に無条件で安心できる。
―――でも・・。
確かにすごく幸せなのだけれど・・・。
カガリには思っていることが1つだけあった。
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