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□あれからどうなった?
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そして、その現象は黄金聖闘士にも発生した。



『れ、レグルスのお父さんーーー!!?』


慌てて教皇の間にある執務室に駆け込んだテンマと貴鬼の説明に、その場にいたサガ、アイオリア、アイオロス、ミロの四人は驚きの声を上げる。

シュラ、カミュ、ムウの三人は、声こそ出さなかったが……その表情を伺うと、目を見開いていた。

「ほ、本当ですか貴鬼……?」
「嘘じゃないですよ!!オイラ、ちゃんと見たんですよ!!」
貴鬼は必死にムウに訴えかける。
「ど、童虎とシオンは!?他の皆は何処!!」
「お、落ち着くんだテンマ……」
慌てるテンマを宥めるシュラだが、シュラ自身も慌てている様子が手に取るように分かる。

と、そこに……


「お待たせ皆。先代と先代射手座が手伝ってくれたから、薔薇の手入れが思ったより早く終わって……」

双魚宮の薔薇園の手入れを終えたアフロディーテが、執務室を訪れた。

「アフロディーテ!!今はそれどころじゃないんだ!!」
「……何かあったの?」
シュラのあまりの剣幕に、アフロディーテは目を丸くする。
「どうかしたか?」
「せ、先代……!!」
アフロディーテの後ろにいたシジフォスに、アイオロスが事情を説明した。


「…そうか…お前達には言っていなかったな」
事情を聞いたシジフォスは、申し訳なさそうにそう言った。
「どういう意味です……?」

アイオロスが訊ねようとした、次の瞬間――






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