AceCombat

□into the Firework.
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目の前2000マイル先で敵機に追われている友軍機を見つけた。
フル・スロットル。
HUDでマークされたと同時に撃つ。
「ガルム1、フォックス」
ミサイルが敵機に吸い込まれていくのが見え、離脱。
機体を左に避けると敵機が見え、破壊。
『ナイス・キル!』
ガルム2の声。
思わず出たため息はエンジンに消された。上空に赤い片羽を見つけて舌打ち。赤い片羽の近くで煙が墜ちていた。
(よくまぁ、見てらっしゃる事。)
視線を戻してすぐに斜め左、上空2500マイル先に3機の敵機を見つけ、フル・スロットル。ギリギリを近づいて遠距離ミサイルを撃つ。
ミサイルの軌道も確認せずにナイフ・エッジ。
背後から自機を狙っていた敵にミサイルとガンの照射。狙いが定まったと同時に撃つ。
「ガルム2、人の事ばかり見てると報酬が減るぞ」
『俺はお前の二番機だからな』
「散開命令にしただろ?」
『…急に命令変えるようなヤツの言うことなんて信用出来ない』
「急に命令を変えた事なんてないぞ。あるとすれば、それはお前の聞き間違えだ」
『その言葉忘れるなよ。ガルム1』
赤い羽が自分の側を離れていく。悪戯に命令を変えてみようかと、開けた口をすぐに閉じる。
邪魔はされたくないし、極力したくない。
ガルム2。つまり僚機のピクシーはそれほどまでに強いのだ。自分にたかるハエばかり落とさせていては可哀想だ。それに、ハエも自分の領域内にいる獲物なのだ。
気を抜いた瞬間にミサイル・アラーム。機影は見えない。
…背後か?
機体を左右を揺らした後、一気に右へとターン。

続く。
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