AceCombat
□into the Firework.
2ページ/3ページ
思っていたよりも酷くはない。
軍隊はこんなものだろう。
守るべき規律がある。
護るべき国がある。
彼らの翼には、あまりに多くの荷物が乗っているのだ。
端から見ていると可哀想にも思えたことがある。
しかし、それを彼らは選んだのだ。
何もない選択肢の中から、それを選んだのだ。
そう、俺が傭兵を選んだように。
『連合軍総合作戦本部より入電!"連合軍航空戦力、既にその40%を損失"』
空の青さを埋めるような戦闘機の数。
追われるパイロットの悲鳴と狩るパイロットの歓声が混ざり合う。
「電波障害が酷いな」
耳を塞ぎたくなるような雑音が混じり、顔をしかめた。
「通信を切りたくなる」
『ガルム1、冗談は終わりだ。どうやって入る?』
「ダイブする。それからは別々に金稼ぎするぞ。ガルム2」
『了解っ!』
太陽をバックにして、背面から円卓へとダイブする。
『花火の中に突っ込むぞ!』
pixyの声がやけに遠くで聞こえた。