03/13の日記
16:52
レンリンSS《今直ぐplease》後半・完結編
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はい。どーも!
なんか毎日がぐだぐだな黒木乃です。
(≧∇≦)
なんでこの話こんな長くなったんでしょーか?
ホント、自分でも判りません!(←威張るな
かなり疑問です。
今回で終わる…はず!(え
リン視点でお送りします。
◇◇◇
《今直ぐplease》後半・完結編
意を決して告げたのに、レンはビッタリ固まっちゃってる。
あんまりに動かないので、不安が広がってきた。
なに…?
私そんな変な事言った?
なるべく愛の告白にはならないように言ったはずだったんだけど…、もしかしてレン察しちゃったとか?
それとも馬鹿らし過ぎて気が抜けたの?
なんなのよ…。
…もぉ、わけ判んない。
さっき引っ込んだ筈の涙がまた溢れそうになる。
……ていうか、止められなかった。それはボロボロと頬を伝って落ちてく。
何故、涙が溢れたのかは分からない。精神的にテンパってたからかもしれないし、レンが停止したのを拒絶されたとみなして悲しくなったからかもしれない。
レンは私が泣いたのを見てやっと動き出した。
「わ!ちょ…泣くなって…」
「だッ…だってぇ、…も、意味わかんなッ……!」
それ以上喋ると、子供みたいに声を上げて泣いてしまう予感がしたから下唇を噛んで体育座りをしている足の間に顔を埋める。
「リン…えっと、ちょっと待ってろよ」
急に何を言い出すか。
泣きながら自室以外に行くわけないじゃん。
なんて、ひねくれた事を思ってるうちにレンが一旦部屋を出て行って、それから一分経てないで戻ってきた。
レンはまだ体育座りから体勢を変えない私の前に座る。
「あー…っと、あのさリン。顔上げてもらえる?」
「いや」
今、絶対不細工だ。
泣いてても可愛いのはあくまで漫画の中の話。
実際は目元は赤く腫れるし、鼻水は出るし、涙で顔濡れまくってるし。
そんな顔を見せられるワケがないでしょーが。
でも男の子ってそこら辺は気にしないのか、デリカシーが無いのか。
いやだって言ったのにレンは体育座りの腕の隙間から手を滑り込ませると私の顎に指引っ掛けてグイッと顔を上げさせてきた。
「なにすn…」
酷いやつだ。と感じた矢先に私の顔面スレスレに何かがきた。
驚いて少し頭を後ろに仰け反る。それから、レンの手だった事がわかった。
「これ!」
「……え?」
ずいッと目の前に出されたレンの手に握られていたのは紛れもない。
「ト音記号とヘ音記号のペンダント………?うそ…」
今、そこにあるのは確かにリンが欲しかったやつだ。
…けどなんで?
疑問に思い、ペンダントから目を逸らしてレンを見上げると、なんかちょっと頬が赤いような…?
あ、違うか。
今走ってきたからか。
今度は私がポカンと口開けて固まる番だ。
レンは息を整えてから、握っていたペンダントのト音記号の方を私の手に渡す。
「これ、さ…えと…リンに」
「な…んで?」
聞き返すとレンはちょっと言いよどんだがやがて、口を開く。
多分今彼が赤いのは照れてるから。
「ホワイトデーのお返し…です。ほんとは明日渡すつもりだったんだけど…まぁ、いいや」
ホワイトデー?
あぁ…そか。
今日は3月13日だから明日だ。
うん、急なプレゼントの意味は理解できた。
…それはわかったけど。
「…で、なんで私が欲しかったのが判ったの?」
問題はそこ。
なんで私が凄く欲しかったものをレンが持ってるのかって。
しかも、ト音記号だけでなくヘ音記号のまで。
「や。判ったわけじゃねーけど、この間そこのアウトレット行ったんだよ。んで、コレいいなぁ…って理由はさっきリンが言ったのと大体同じ」
「…お揃いで?」
「…ん。まぁそんな…え!?なんで泣くんだよ!?」
「うるさいーッばかぁー!」
「はあ?」
《嬉しいの。》
なんて言えるか!
恥ずかしいわ!
でもって、泣き顔見られるのもやっぱり嫌だから手のひらでグイグイ目元を拭う。
「え、なに?要らない?」
「いるいる!いるわよ!」
「あ、そ。じゃ、それホワイトデーのお返しだかんな。で、出掛ける予定は?」
「何が?」
「や。ほら、欲しいもん手に入ったろ?だから…」
「何言ってんの、取り消さないわよ。レン私と出掛けんの嫌?」
「いや?でも台風…」
「…別に今日じゃなくていーから」
「そ?だよな」
なんだなんだ。
さっきから心配してたのはそこか?
台風の中でかけずに済んだのが嬉しいのか、レンがホッとしたような笑顔になる。
普段だったらその間抜けな笑顔にイラッと来て怒っちゃうトコだけど…まあ、今はすこぶるいい気分だから許してあげる!
「ありがとレン」
「え。あ、うん」
「ね、ペンダント付けて?」
レンの袖を引っ張りながら渡されたト音記号のペンダントを上げる。
そりゃ自分でも付けられるけど、付けてもらった方がなんか嬉しいじゃん。
それに私不器用だからこの金具、付けんの結構苦手だったりする。
レンはそれを受け取ると、慣れた様子で私の首に付けてくれた。
胸元にト音記号が下がる。
効果音でいうなら、シャランって感じ。
「おぉ、やっぱ似合うじゃん。ほらお揃い」
レンは自分でヘ音記号のペンダントを付けながら私を見てサラリとそんな事をいう。
たまにコイツは聴いてるこっちが恥ずかしくなるような台詞を投下してくるんだ。
あぁ…。
言ってる意味が判らない?
つまり、似合うじゃんとか言われて舞い上がってんですよ。
で、ちょっと頭に血が昇ってしまったみたい。
今なら…!、なんて。
「れ、レンあの、ね!」
「ん?なに?」
「あの、さ。えと…レン…が」
「俺が?」
「その…私…ね」
「え?リンが?」
「あのその…す、すすす…鈴木が!!」
あ。
私のばか。
何ベタな事やってんの。
どこにいった愛の告白。
レンは意味が判らないといった顔で首を傾げる。
「鈴木?だれ?」
「…誰だろ」
「……リン大丈夫?」
駄目かもしんない。
でも、ここで諦めたら終わりじゃん!
今日、言ってやる!
ギッと立っているレンを見上げるとカチリと目が合う。
今の私はそれだけで昇天しそうだったけど、頑張って意識を保ってみせる。
「レン!!」
「は、はい?」
レンが引き気味だけど気にしてなんからんない。
「私レンが好「ぎゃぁああああああああ!!!!!」
「「!?」」
私の告白は大音量で家に響き渡った絶叫で断ち切られた。
告白ぶち切られた事怒りよりも何があったんだという好奇心が勝って部屋を飛び出そうとする。
でもそれは叶わなかった、何故かレンに腕を掴まれたから。
「行くなよ」
「なんで!?今のカイト兄だって!なにかあったんじゃない!?」
妙に冷静なレンはふぅと溜め息を吐く。
「今のミク姉の部屋の方からだろ?」
そうだったろうか?
でも言われてみるとそうかもしれない、と思って頷く。
「ミク姉の部屋は行かない方がいい」
「なんで?」
私が聞き返すのとほぼ同時ぐらいにメイコ姉とルカ姉がミク姉の部屋に辿り着いたらしく、また叫び声が上がる。
「ちょ、カイト何叫んで…なッなによコレーー!!」
「葱だらけ…!」
「あ、あ!めーちゃん!!鼻曲がる…!」
「ミクぅう!!起きなさァァアアアアい!!!」
……………。
レンの手から逃れる努力を止めてその場に立ち尽くす。
あー…、なんか大体は判った。
「今行くと葱臭つくぞ」
「…そぉっぽいね…」
何やったんだミク姉。
葱関連なのは判ったけど…ろくな事じゃなさげ。
でもってレンは何か知ってるみたい。
「ミク姉の部屋…どーなってんの?」
「…えーッと、錬成陣が」
「は?」
「いや、知らなくていーよ」
いやいやいや。
余計気になるんだけど。
ヤバい見に行こーかな。でも葱臭がつくのは勘弁だ。
うーん。
唸りながら考えていてスッカリ存在を忘れていたレンがベットに腰掛けた。
ギッて音がして居た事を思い出す。
「で?」
急にそう切り出されて、は?と首を傾げる。
なにが、で?。
「だからー、今なにか言おうとしちゃったじゃん。何?」
……え。ちょ…?
その話に戻すの?
さっきはもうテンパった勢いで言えそうだったけど、今は無理だ。
だってもぅ、冷静に考えられる程になってしまった。
そうなると恥ずかしくって言えたもんじゃない。
「…なんでもない」
「えーッ?でもさっき何か言ったじゃん。それ、カイトの絶叫で聴こえなかっ…」
「なんでもないったら!あ、私やっぱりミク姉の部屋見てくるね!!」
「あッ、ちょ!リン!!」
座っていたから流石にレンも私を掴めなくって、私はレンの制止を聞かず部屋を飛び出した。
部屋を出た途端、葱臭が漂ってきてうぇってなり視線を下に落とす、…するとそこにはキラリと光るト音記号があった。
嬉しくなって思わず顔が緩んでしまう。
これのおかげで葱臭もあまり不快に感じなる程だ。
―これは、宝物―
そんなに高いものじゃないけれど、私にとっては一番高価なもの。
なんたって
レンとお揃いですからね!
「さぁて、ミク姉の部屋でもみにいきますか!」
(君はいつだって私の欲しいものを欲しい時にくれる)
―今直ぐplease―
-END-
◇◇◇
お疲れ様でしたー!!
なんか最後の最後までぐだぐだ長くなりましたね…;
気がついたらあぁ、明日ホワイトデーじゃん!って事で急遽ホワイトデーSSにvV
都合良すぎですねw
まあ、気にしない!
……にしてもウチのレンくんはリンちゃんにあげてばっかり…(←バレンタインSSもレンからの逆チョコな話。
まあいいや!(←よくねーよ。
オマケも書くつもりなんで。
良かったらまた来てください☆
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