Treasure

□君の愛を貴方の愛を
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「変な夢見た………」



俺は変な夢を見てしまった
大好きな鈴子と付き合えてヤバいくらい幸せやったのに実は鈴子の正体は宇宙人

「鈴子が宇宙人………」


まだ覚醒していない頭の中で鈴子が宇宙人ゆう
キーワードが離れん
何やねん、この夢



「鈴子に電話しよ……」


俺はベッドから起き上がり頭をボリボリ掻いて机の上に置いていた携帯を取った

プルプル………



「………ん…?」


折角気持ちよく寝ていた私は携帯の着信音に起こされ目を覚ました


「……はい……」


まだ寝坊た声で電話をとる
携帯の向こうからは
大好きな人の声



「おはよーさん」


「え?!あ、佐野君ですの?」

「おぉー、急に電話すまんのぅ」


「いぇ、構わないですわ」



佐野君の声を聞いて完全に
覚醒した脳を感じとった
私はもう重症だと思いましたわ



「急にどうしたんですの?」

「あ…いや……///」


「どうしました?」


「何でもない!//気にせんでぇえ!!!///」


「はぁ……;;」



さっきよりちょっと高い声を出した佐野君をちょっと
不審に思いましたが声には
出さないことにしましたわ

だって、そんな事より今は
どんな声でも佐野君の声を
聞いて目覚める朝は最高なんですもの




電話をしたはいいが
何喋っていいのか分からん
声を聞きたくなったって
ゆうんは恥ずかしい



「あ……」


「どうなさいました?」



あるやんけ
とっておきの話題が


「今日な鈴子の夢見たんや」

「わ、私の夢ですか?!////」

「おぅ、鈴子が宇宙人やった夢や!!」


「佐野君の中の私って……」

「夢やからな?
なんかなぁ、鈴子はのぅ
ある人を探しに来た宇宙人
やったんや」


「ある人を探しに来た?」


「せや、普通宇宙人っちゅうもんは地球侵略とかやろ?
でも、鈴子違ったんや」


「変わった宇宙人さんですわね」


「せやろ?
でな、鈴子はこーゆうたんや」


「なんて言ったんですの?」



言ってしまうんか?
この言葉を言うゆう事は
覚悟しとるんやろうなぁ俺
もう、友達として戻れんゆうことやぞ
いいんか?俺
言うぞー?


「佐野君?私はなんて言いましたの??」


「あぁーそれはやなぁ」



もう、言ってしまいたい
でも、もし言ってこの関係を崩したくはない

でも、いつまでも片想いのまんまでえぇんか?!


「あんなぁ、鈴子が言ったことはなぁー…………」


と語尾を伸ばし焦らす佐野君


「早く言ってくださいな
気になって仕方ないですわ」


「わかったわかった
でも、聞いてもビックリせんでくれよ?」


「私は一体何を言ったんですの?!」


「今から言うから」



そこまで言われてしまったらものすごく気になる
佐野君の夢の中の私はそんなにすごい事言ったんでしょうか?
「あんなぁ、こうゆーたんや」








『私の探していた人は
佐野君、貴方なんです』



「え?」


「って、言ってな、俺と鈴子は幸せに暮らしたんや」


「え?!////ちょ…!えぇ!?//」


顔から火が出てしまうように熱い
私の想いが佐野君の夢に届いてしまったんでしょうか?!



「でなぁ、俺も鈴子の事好きやからさ……俺も鈴子に自分の気持ち伝えたんや」


「え?」



今なんて…………





「鈴子聞いてくれるか?
俺は鈴子が好きや
誰よりも
やから俺とずっと一緒に
居てほしいんや」


「あ………」


自然と涙が目から零れて
枕を濡らす


あぁ……私達両想いだったんですね………

「鈴子?」


「これは夢ですか?」


「これも夢やったら俺、泣くわ」


「私もですわ」


「もぅ、泣いとるやんけ」


「えぇ、もう泣いてしまっていますわね」


「鈴子、お前はどう思ってんねや?」


「決まっていますわ
私も佐野君が好きですわ
誰よりも
ですから、私とずっと一緒に居てほしいですわ」


「もしかして俺達両想いか?」
「はい」


「ははは、せやったら鈴子からの告白待っとけばよかったのぅ」


「何を言っているんですか
こーゆうものは男子から
言うもんですわ」


「だって、俺告白されたこと無いんやで?」


「私もありませんわ」


「さっき、俺がしたやないか」

「あら、そうでしたわ」


「お前なぁ」


「うふふ、ごめんなさい」


「ははは、鈴子ずっと一緒に居ってくれや」

「はい、一緒居ますわ」



「好きや」


「私も好きですわ」




はれて両想いになった俺達
いい夢は言わんほうが正夢なるゆーとったが迷信やのぉ

だって、今夢が現実になったから





俺のテレパシーよ!
私のテレパシーよ!

あなたに届け!!



(今度はグラマーな鈴子の
夢見たいわぁー)


(まぁ、私は現実でグラマーではないと?)


(ごめんなさい
スッゲーセクシーです)

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