リクエスト話

□惚れさせといて×××
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「な〜んで持ってるの?な〜んで持ってるの?飲みたいか〜ら〜持ってるの!はい、飲んで飲ーんで飲んで!飲んで飲んで飲ーんで!」

「ははっ、いいぞまるこ〜!」


飲めや歌えや、どんちゃん騒ぎ。
なんでこんなことになってるかと言うと――。




惚れさせといて×××



京の世界にいた望美とその一行、ぷらすオマケ(私のことですよ!) は、一度は悪の根源・黒龍の逆鱗を破壊して『野郎共、バンザイ三唱だぜ!』って大喜びしたんだけどさ…

その後、ダキニテンとかいう新種の天ぷらみたいな化け物が現れて……な、なんと!
私達の世界・つまり平成時代を支配?だか魂を食らう為だか?
まぁ、そこら辺はよくわからないんだけど、とにかくうちらの世界が危ないんじゃね?ってことになりましてね……


私達は元の時代を救うために帰ってきたって訳ですよ!


平成時代バンザーイ‥!



ダキニテンなんかもうどーでも良いからひとまず酒だぜ祭りだぜ!というノリになって…
今に至る訳ですよ!



「お〜!弁慶さん、いい飲みっぷりですよ〜!!」

「いいぞ弁慶ー!」


ジョッキを一気に飲み干す弁慶さん。
私と将臣くんで弁慶さんを誉め讃える。


あ、ちなみにここは有川家らしい。
初めてお宅訪問しちまいましたよ!意外と綺麗に片付いてて、あ〜ここが有川兄弟が育った家かぁ〜と余計な事まで考えてしまう。

てか●●兄弟っていうと、三味線の吉田兄弟を思い出して仕方ないよ‥!(え、どうでも良いって?)



「っふー。こちらの世界のお酒はとても美味しいですね」

飲み干したジョッキ片手に
口の周りについた泡を拭う弁慶さん。


「だろ?まぁ、それはまだ序の口なんだ。俺のとっておきがあるから、ちょっと待ってろよ!」

「え?」


そう言うや否や、
さっさと立ち上がり部屋を出ていく将臣くん。
「ったく…兄さんはこれだから」と愚痴をこぼすのは譲。



「まあまあまあ!今日はみんな無礼講で飲みましょうよ!ね!」


そう言って、
グラスに注いだチューハイ片手に立ち上がる私。


「まるこの言う通りだな。今宵は今まで飲めなかった分まで、しっかり飲み明かそう!」

九郎さんの言葉に続けて
みんなも一斉にグラスを掲げ

「「かんぱーい!!」」

弾けるサイダーに波を打たせた。


その中で一人だけ
不機嫌に私を睨み付けている人物がいるとも知らずに
私は笑顔で少量のアルコールを飲み干した。
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