第四章

□Vol.4 平泉ってどんなとこ
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『コーンや。例え源氏に・・頼朝の元に嫁ぐことになったとしても、そなたは平家。それは決して変わりません』


『フッ・・・・興味深い女だ・・。平の性を名乗りながら、怨霊の痣を持つか・・・・』


『いけませんコーン。私は門番、あなたは側女様にあられます』


『コーン、泣いてるの?苦しいのか?大丈夫、俺が・・・。俺が付いているから・・だから、泣くなよ・・・』


『許さない。私はあなたを絶対に許さない。まさかコーンに裏切られるとは思ってもみなかった・・!!』


『"好き"の裏返しが "嫌い"なのよ、あの方は。素直じゃないの、フフ』





『ねぇコーン、約束して?今度私がコーンよりテストでいい点とったら、絶対絶対、この手紙みせてもらうんだからねっ!
コーンが書いた内緒のラブレター!
ふふふっ楽しみだぁ
だからそれまではこの紙、見ないんだぁ!』









『コーン・・私・・・・知らなかった・・』




『信じてたのに・・・・・』





『嫌い・・・・』







『大嫌い・・・・・・』







『コーンなんか、生まれてこなきゃ良かったんだ・・!!』






・・様々な想いが、交差する。
そう、本当に様々な想いが。

全部が全部、
私の胸に圧し掛かる。

だって覚えているんだもの。

あの時からずっと、
何もかもを
私は覚えているんだもの。

そんな私への、唯一の報いは
あなたが全てを忘れている事。

もしかしたら、
はじめから全部無かったんじゃないかって。
そう思わせるほど、
あなたは知らない。



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