戯言人
□最後カラ始まり
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……超絶美男子とは私のことか? いや、私としては
「お前の方が超絶美男子……いや、美少年だとおもうんだが」
いまなんて言った? この閻魔大王とかいう奴は眼がよくないようだな。
「伊藤眼科がお薦めだ」
「は?」
「なんでもない。忘れてくれ」
「まあいいか……では逝ってもらう。身体能力や知力その世界での知識など、捏造はしてやらないからな。そのつもりでいろ。あくまで自分の力で生きて行くんだな」
「わかってる。最初から期待してねぇし」
肩にかかる髪を高い位置で括り、不敵な笑みを称えみやる。
すっげぇ色気…… 少しくらいつまみ食いしてもいいよな?
「おい……」
「んう!? ……ッは なっ!?なにしやがる!!」
呼ばれて振り向いたら、唇に柔らかいものがあたる感触がした。すぐにそれが閻魔大王の唇だと気付き、口を固く閉じ突き飛ばした俺はかなり状況判断能力が高いとおもうぞ。さすが俺だな。
って、そういう問題じゃねぇし…… 自分から仕掛けるならともかく、襲われるとか…… あ゙―… ショック
「ちぇ…… 流されなかったか。まああれだ、逝ってらっしゃい!!」
ぅあ゙!? ……俺墜ちてる?
「ま、いっか」