文
□※キスとスキ
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「旦那‥待、待ってて……俺様が悪いのに、ひどい事されてさ‥今すぐ中和剤を‥」
「うっ、や!」
小さく叫んで幸村が必死に佐助へと掴まる。
どうにかなりそうな中で、どこかへ行こうとした佐助に、この体のまま残される不安から殆ど夢中で言った
「いっ、いくな!」
「でも、」
「さすけならいいっ、はやく!」
思ってもいなかった事を、潤んだ眼の可愛い主人にせがまれては、佐助の理性は保つ筈もなかった
「‥っ、旦那‥ごめんねっ」
歪む表情で佐助が付けたままの反対の手甲も外し、白い腹の上で指を走らす
触れた肌は瑞々しく、どこも肌理細やかだ。何より媚薬とは違う甘い匂いがし、佐助は困惑した
(腰、ほそ‥つか、肌白い…すべすべしてる…)
首筋に口付けし、強く吸い上げる。
赤くなっていた箇所を中心に口付けを落とすと、幸村の履いていた下帯を外す。
そこには既に溢れ出た液で濡れており、思わずごくりと喉を鳴らした
「旦那、ちゃんと自分で処理してんのかな‥?結構濃さそう」
屈むと幸村の雄を佐助がくわえこむ。
そのまま溢れていた液を啜り飲み込むと、手で扱いた
「っあ、ゃだ、いや、だ…さすっ!!あっ、あ」
佐助の熱い口内に包まれ腰がじんじんと痺れ、まるで導かれていくような動きに体が跳ねる。
わけのわからない壗動かされ、射精感が近づくとそれに気付いた佐助が裏筋を擦り、口内を強く吸い上げた。
「っあ‥ぁあああ!!」
あっさりと出されたそれに、佐助は飲み込む。
「やっぱ、一回じゃ足りないね‥でもあんますると旦那、後が可哀そうだし…それに、」
「っは、はぁ…は……あっ?」
初めて他人にして貰った快感に呆然としていると、体に違和感が走る。
ぎょっとして顔を向けた先に、佐助がとんでもない場所へと指をへと這わせているのを見て、硬直してしまった。
「さ、す…」
「‥」
更に中に入ってきた指先の異物感に幸村は眉を寄せるが、佐助の指がさらに遠慮なく動き回り、幸村はとうとう耐え切れずに涙を溢した