ブック5

□逢魔が時
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「…」


夕日が沈み始める。
佐助がなぜそう言ったのか分からないが、忍はそれだけを言うと手を離し、早々に去る。
隠れ家に一人残った幸村は、その後ろ姿を追い掛けた


走り去った佐助はおそらく城へと戻ったのだろう。


そして、多分、幸村の返答を信之へと伝えるのだろう


「‥‥。」


その為に佐助は聞いてきたのだと分かっていながら、幸村は言ってはならない答えを出した

しかしそれよりももっと、後悔をした




冷たい風が吹き、空が茜から暗い闇に変わっていく


「…佐助、お前‥心‥が、……死んでいるのか?」




忍の笑みの意味が、ようやく分かってきた気がした





投票御礼佐幸小説でもしも彼が生きていたらです。
激しく捏造ごめんなさいorz『丑三つ時』に続きます。


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