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□深夜3時の狂騒
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「‥うわ、ぬる。あ、そうそ!俺様の言いたい事は、ダチと朝まで楽しむ―それって、無茶苦茶楽しい事だろ?」
「……」
「ムネの事なら安心しなよ、俺様もいるし。それに、ムネだ「鍵は」
佐助のことばを塞ぎ、片倉が急に話題を変えた。
「鍵は俺が渡すと思うのか?」
「ご随意に。でも俺様、渡したのはムネに伝えるよ?そしたら今度は反抗期どころじゃない、家出だね」
「………」
政宗を担いだまま、片倉が何も言わず出ていく。
乱暴に玄関のドアが閉められ、しかし律儀にも鍵は閉めていった相手にやれやれ、と佐助は空になったビール缶をゴミ箱へ投げ捨てた
「おっ、俺様ナイスイン」
「‥佐助」
下からの幸村の声に佐助は動揺する。片倉と違い威圧も気配もない幸村に驚きつつ見下ろした
「‥幸。いつから起きてたの?」
「…片倉殿が、合鍵、どうのと‥」
「そっ、そっか」
自身の奸な台詞は聞かなかった様だ。安心したような残念だったような気に、頬を掻きつつ気持ちをごまかす佐助の服の裾を白い手が摘んだ
「幸?」
「……うっとうしいくなど、俺はないからな‥」
「……。」
こちらを見ないまま幸村が伝える。顔が赤いのは、酒か、コタツの熱か、それとも。
「‥ありがと。幸」
「政宗殿と片倉殿は、大丈夫だろうか」
「平気だよ、多分。ムネも、ムネの帰る場所があるから俺達の所へ来るんだよ」
「‥そうか」
嬉しそうな音色に、佐助がそっと額にキスをする。
「おやすみ」
「おやすみでござる、佐助」
幸村が佐助の腰に腕を回して抱きついて寝る。佐助は苦笑し、時計を見れば時刻の針は3時を過ぎた頃だった。
ハイ、やまなしおちなしいみな(殴)こちらは別のパラレル小説の番外編、みたいな話‥で。
そんなもん出してすみません。いつかメインをアップします