□深夜3時の狂騒
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その質問に何故だか前の席にいる二人が気まずい顔をした


「はれ?どったの」

「…あー‥いや……」

頬を掻き返答が鈍る元親に、元就が代わりにいった

「奴ならば保護者が、連れていったぞ」

「‥まじ?」

「ああ」


佐助があーぁと呟く。
幸村はその場にいなかったのか、きょとんとした目をして佐助と元就を交互に見る。
かすがは走りだした車の窓を見つめながら呟いた


「面倒臭い奴等だ」



PM23:52



元親が唖然とし、元就がもう一度溜息を吐く隣で幸村が笑顔を浮かべる
貸家である真田家の所有する、今は五人が住む一軒家のリビングに帰った筈の政宗がいた

「おま‥何で?!」

「おー、ムネ?ここにいて平気なの?」

ジャンケンに負け、車から大量の荷物を担いだ佐助が後から入る。かすがは仕事のため、途中で降りていた


「‥なにがだよ」

「いや、お前さ。片倉さんと帰ったんじゃ‥」

「Aa?!」

「…いや、何でもないです」

「あっはは、政宗お前さー酒飲んでる?!盛り上がるの早いなー」

「…違うに決まっておろう、馬鹿親」

「伊達殿ー!!」

幸村が両手を上げて政宗に飛び付く。受け切れず、そのまま二人もろともフローリングに倒れた


「Oh.幸村!」

「伊達殿、お久しぶりでござるな!」

「あぁ、今日はとことん飲むか!」

「御意でござるー!」

「あっ、ちょっ幸村ー?!」


慌てて佐助が幸村を止めようとするが、元親が参入し拍車がかかり益々騒ぎは大きくなり。


「‥」

「あきらめろ、猿飛」

氷の美貌が珍しく同情するように言った



PM27:13


「‥幸ったら、お酒弱いんだから飲まなければいいのに」


深夜3時。
佐助は上がった風呂から、濡れたままの髪をバスタオルで簡単に拭く。
15畳位のリビングは元親、政宗、幸村がそれぞれ伸びた姿で寝ている。元就の姿はなく既に就寝したのだろう
すっかり出来上がった三人に呆れつつ、流れっ放しだったTVを消した
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