文
□log
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「何時にもましてぼんやりとしちゃってさ。どうしたの、旦那?やっぱりつまらなかった?」
「違う!その、確かに某は気を抜いていたかもしれないが、別に意識が向いていて‥その‥」
「?」
それがつまらなかった理由にはならないのだろうか。考え込むような仕草をして、佐助は目をちらりと幸村に向ける。
その視線が気になり首を傾げて問えば、彼独特の笑みを浮かべられた
「もしかして。俺様に見惚れてた?」
「…。」
「…。」
「‥」
「だ、旦那?」
返事をせず固まった幸村におーいと佐助は手を上下に振る。
「そうではない」
「ありゃ?じゃ、なーに」
「そうではない‥のだが」
幸村はただ俯くと小さな声で言った
「佐助が綺麗な髪をしているから‥触りたいと思ったのだ。」