詩集A

□駅前の姫
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「何度傷付けられたかあなたはおぼえてる?」


死んだ風景の街往く人に
君が歌った

その夜か
愛が一体どんなものなのか
解らなくなって
君の幻想を引くり返したのは

散々な程に君を求めていたのに
気付いたのは


今日か
愛というものが
融解し出したのは

熱をくすぶらせて
僕の隣に過ぎて行って


「あと何℃で沸騰する…」


止まない愛と嘆き
僕と君の・・




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