詩集A

□駄目
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あなたの心が冷えて
どうにもならないとき


守るように側にいては
側に立ち尽くしては

駄目かな


あなたをこの目で
見つめるとき


この社会に生じた深溝の哀しさに
暗さに
泣かずにはいられない

駄目かな


壁の大きさに
膝を付かずにはいられない

駄目かな



何かにぶつからずには生きていけない
強くなりたいと願わずにはいられない

駄目かな



忘れちゃ駄目
生きる幸せ
五感の鼓動
自由であること

マニュアルの社会を変えるのは
あなたしかいない





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