詩集C

□キカイカカノジョ
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おれたちの関係は
吃驚するくらいに
穏やかだったね

常にそう有りたいと
互いに思うから
そうだろ?

寂し気な笑みばかり見つけて
君の"うん"が怒ってるときも

おれたちはこれから二人でさ
一緒に歩けるに違いないって

吐いた嘘はふたつの心を
どんどん渇かしていった


透けた男に塗り潰し女
どうか どうか
億千の色生まれてくれ
たぶん たぶん
汚いものは捨てたくなるけど

この両手は空っぽだから



おれたちは気付いたら
もう出会っていて
答えは出ていた?

君が出てこない夢
それさえキレイな色に
満ちていたのに

君の笑顔が崩れ
おれは目の前で手を振る
君がナナメな理由
おれはぶつかるべきだった

透けた男に塗り潰し女
どうか どうか
白黒の世界染まってくれ
きっと きっと
もっと今より君と歩ける

機械じゃないおれたちは
いつか消えていくけど



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