詩集C

□生命力
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かなしそうなのだ
君の歌うこえよ
がたんとキャンバス立ての
束になって落ちる音より
大きく聞こえたそのふるえ

終末は君にまかせよう
黴のにおいのする沈黙の部屋で
飛沫になってやって来る一瞬の


この部屋には星がおちてくる
狂うことのない永遠の記号
光眩しい星がおちてくる


みじかい歌
回り続ける

ながい歌
始まりから途切れることなく


私は
静物になっていよう


ええ




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