詩集③
□繁殖
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人に生涯を捧げるとき守るべきことがあるとする。
それが秩序なら
手足を縛りどこにも行かせない匿いと束縛の道。
それはたとえその人を守れども、温かくも冷たくもなき従者の様な手
水に浮く魚
死に際になに思う？
この格好のままぐるりと廻れば
水平線を拝めることよ
それなのに眼を開くことも出来無いとは。魚の癖に
そんなことよりももっと悔しい事が有った気がするなあ。
悲しみや愛しさを享受し
喜びや哀しみを与える
無意識下に行われるそれが、
例えば呼吸、
突然消えて無くなってしまったら
誰が優秀(生き残る)で誰が劣る(死ぬ)か、わからない私は一呼間(わんてんぽ)ずれているのだろうか
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