詩集B

□摩擦
1ページ/1ページ





世界の終わりを
変えられるなら

僕は
最後までここを生きることを
望むだろうか

独りになって空気のように
死ぬんだろうか

僕は何も欲しくないのに

熱がある
頭脳があり
光があり
瞳が世界を見つめている

何の為に?


吸収されて
使われていく
酸素までもが
意味を持っている

何の為に?


何の為に?

僕はこの世界に摩擦されて
意味のあるものにされている



.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ