詩集D

□海路標識
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心に立てる標識にはね
暴走的なルールがあるの

何も知らずにあたしときみ
盲目的にやさしい海へ

規制の無いのに
慣れてしまわぬうち
とまれの奥は安全地帯
水泡の様にゆっくり溶けてる

何も知らずにあたしときみ
盲目的にやさしい海へ

重くて冷たい落ちるしずく
落石注意て立てておこうか

それはかなしみ
狭くて寒い苔だらけの道
夢を見たあとに
渡らせあう
あたしときみ




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