ゼル伝小説
□牧場での休息
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リンク「ナビィ、もう日が暮れてきたよ。ここらへんに無料の高級ホテルとか無いの?」
ナビィ「あるわけないでしょ。ホラ歩いて」
リンク「もうだめ…。いくら勇者でも疲れた」
森に戻るとは言ったものの、この広大な平原を、敵と戦いながら休み無しで歩くことは、リンクにとって苦痛以外の何ものでもなかった。
リンク「あれ?あんなところに光が見えるよ。今日は疲れたからあそこに泊めてもらおうよ」
ナビィ「そうね、そうしましょ」
リンク「よしっ!そうこなくっちゃ!」
リンクは、一体どこからそんな体力が沸いて出るのか、全速力で光に向かって走っていった。
30分くらい経っただろうか。ゼーゼー息を切らせながら、リンクはやっと光の漏れる大きな牧場にたどり着いた。
リンク「こんなところに牧場があったんだ〜」
リンクはためらいも無く、牧場に足を踏み入れた。
リンク「おぉ!馬やコッコがう〜じゃうじゃ!」
マロン「そこの人!止まりなさいっ!」
リンク「うぇっ!?あっ、マロン!」
マロン「あら、何だ、妖精クンじゃない。どうしたの?」