ゼル伝小説
□姫との出会い
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コキリの村を出たリンクは、デクの樹サマの遺言に従い、ハイラル城へと向かった。
リンク「ねー、ナビィー、この平原やけに広くない!?」
ナビィ「ずっと森の中に住んでいたからそう感じるのよ。まったく、これだからイナカモンは困っちゃうわ!まるで初めて大都会に出てきたはいいけど、そのビルの高さに圧倒されて、ずっと上を見上げているうちに首がおかしくなっちゃった人だわ!」
リンク「ナビィ……例えが長過ぎるよ……」
それにしても、太陽がさんさんと降り注いでいる、緑溢れるこの世界に危機が迫っているとは、今のリンクには到底考えられなかった。
リンク「ナビィ、ところで『ハイラル城』って何?」
ナビィ「ハイラル王国を支配しているナポレオンどもがうようよしている場所よ」
リンク「ナビィ…ボケはぼくの担当だよ……」
村を出てから約半日、ようやくハイラル城の城門に辿り着いた。
リンク「おぉ……この城門の虜になってしまいそう」
ナビィ「何でそうなるのよ!?さぁ、入るわよ!」
ハイラルの城下町は、想像以上の賑わいだった。