ゼル伝小説
□旅立ち
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嵐の夜。
リンクは見知らぬ城の城門の前に立っていた……。
その前を、一匹の馬が全速力で駆け抜けていく……。
馬上には、不安げな表情の少女がいる……。
この少女とは、何か繋がりがある気がした。
その後を、黒い馬が追い掛ける……。
ふと、その馬がリンクの前で立ち止まった……。
馬上から浅黒い顔の、見知らぬ男……しかしいつか会ったような気がする男がリンクを見下ろしてきた……。
その男から出る不気味なオーラに、思わず後退りするリンク……。
???「リンク!起きて!!おい!起きろ!!」
リンク「うひゃっ!まだ開店前よっ!!」
???「何寝ぼけてんの!デクの樹サマがお呼びよ!」
リンク「デクの棒はミドのやつだけで十分だぁ!」
???「好い加減起きなさいよ!」
リンク「う〜〜ん!……あれ?妖精?」
???「やっと起きたわね。私はナビィ」
リンク「なびぃ?」
ナビィ「そう。デクの樹サマに仕えている、超エリート妖精様よ」
リンク「自分でエリートって言ってる……」
ナビィ「とにかく、デクの樹サマがあなたをお呼びよ!さっさと準備しなさい!」