短編

□一目惚れ
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君が笑った時、僕はとても



胸がきゅんっとなったんだ・・・・




一目惚れ



今からさかのぼって3ヶ月前のことです



ある男子生徒が暴力沙汰を起こして真撰組にやってきました



「あぁ、君、連絡先教えてくれるかな、親御さんに迎えに来てもらうから。」


俺はミントンをやりたくて仕方なかったのに仕事のため出来ないで少し苛立っていた



「・・・あぁ"?・・・親なんていねぇーよ・・・。」


そう呟く男子生徒に連絡先を書かせると電話をする




「真撰組ですが、・・・はい・・・迎えに真撰組屯所まで来ていただけませんか?」



電話に出たのは声に優しさのある若めの女性の声だった。



(なんだ・・・母親いるじゃん・・・)


なんて思いながらその親御さんが来るのを待つ




しばらくしてから



「山崎さん、お迎えの方が・・・。」



と言って通されたのはブロンドの髪のウェーブのかかった髪にくりっとした愛らしい瞳



とても母親には見えない若い女性がいた




「姉貴っ!!」



男子生徒はその女性を姉貴と呼んだ・・・なるほどお姉さんか・・・



「弟がご迷惑おかけしました。」



深々と頭を下がると



「俺は悪くねぇーよ!!」



と男子生徒が口を挟むが


「手を先に出した方が負け!!いつも言ってるでしょ・・・。罰としてご飯当番延長!!」



「っな、・・・ちっ・・・。」


男子生徒は拗ねながら部屋を出た



「申し訳ありませんでした。」



再度謝る女性に



「い、いえ!!こ、今回のは、向こうの方が悪いので、こちらからはお話を聞いただけですので・・・。」


俺がそう説明すると


「良かった・・・あの子本当はいい子なんですよ。でも、喧嘩っぱやいから。」



と・・・安心したように笑った・・・



その時だった・・・俺のハートが、効果音的に言うとキュンとズキューンが一緒に来た感じだった



心臓がぎゅっと締め付けられるような圧迫感と



ぐざっと射ぬかれる衝撃を覚えた



俺は思った・・・「あぁ、この人が運命の人だ・・・」と・・・



しかし、俺はただ去り行く彼女を見送ることしか出来なかった


もうこれで会えないかもしれない・・・なんて思いながらも俺は何も言うことが出来なかった・・・。





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