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□拍手御礼に使った文と突発SS
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復活劇場練習場〜A Midsummer Night Dream〜

注意;言わずもがなパロディーです。シェイクスピアの真夏の夜の夢(日本語名)の第一章の一部です。
原文のイメージ及びキャラのイメージの崩壊は嫌だという方は閲覧をお控えください。

要約すれば関係はこうです

ディーノ⇔獄寺
雲雀⇔ツナ←骸←クローム(殆ど出てきませんが)
犬とツナは親子
こんな感じです。

覚悟が出来た方、下へどうぞ。





結婚についての話を進めているディーノと獄寺の屋敷に聞こえてくるのは大きな呼び鈴となにやら騒がしい喧騒が。
「うるせーんだよさっさとあけて来い」と視線で語る獄寺に苦笑して、ディーノは玄関先へと歩いていった。

「婚約おめれとうれすふたりとも!!」

バーンと乱暴に扉を開けてディーノの鼻にヒットさせたのは、この町に住む貴族の一人、犬だった。
祝いの言葉をかけに来たのかと思ったら、そうでもないらしい。よく見たら犬は蜂蜜色の髪をした少女を荷物の様に引きずっているし、の背後では男が二人、それぞれトンファー、槍をそれこそ、周りの壁や装飾品に対する情け容赦など微塵もなく振り回し、ド派手な乱闘をしているのが見える。

「お前ら…祝ってるのか、屋敷を破壊しに来たのかはっきりしてくれ!!」

何なんだと、獄寺が登場した辺りで、一先ず、一向は落ち着いた。

「とりあえず、祝いの言葉に感謝するとして…お前ら何があったんだ?ツナとかすっげー苦しそうだしよー…」

「聞いてくらさい!!コイツオレの娘のくせして骸さんとの結婚を嫌がるんれす!何とかしてくらさい!」

「はぁ?何いってんだてめー?!」

あまりの理不尽な物言いに声を上げた獄寺をどうにかなだめ、ディーノは未だ咽ているツナに歩み寄った。

「…ツナ、お前の考えを聞かせて欲しい。…この国では子、娘にとって父親の言うことは絶対だってこと、父親は神に等しいってことは知ってんだろ?……そいつ、骸はお前と結婚するには惜しいくらいの男だと思うぜオレは。」

獄寺の「てめぇそれでもこの国1のお偉いなのか」と雄弁にかたる殺気にまみれた一瞥に、思わず後半部分が早口になっている。
どうやら、ディーノよりも獄寺のほうが精神的地位が上らしい。

「雲雀さんだってそうですっ!!オレにとってはこの人が1番なんです!」

「そりゃあお前にとってはそうだよな。だが、雲雀と結婚するにはどうしても父親の許可が足りねーんだ。」

「父さんがオレの目をまっすぐ見て話を聞いてくれたことすらないのにどうしろって言うんだよ?!」

「その父親の目が絶対なんだ。」

「ちっこのゴミがっ!!

間。

…ごめんなさい、ディーノさん。少しかっとなり過ぎました。もし、もしもオレがこのまま骸の結婚を拒否し続けたらどうなるんですか…?」

「(今のゴミって誰が言った?ツナだよな?誰に対してだ?骸や犬、この国の体制か?もしオレにだったら完全に八つ当たりだぜオイ…)そうだな…わりぃ獄寺そこの赤い本取ってくんね?えーっとな…あぁこの項目か。…要するにだな、『父親に背くとして死刑になるか、永遠に男から隔絶されて生きる…要は修道女かなんかになる』ってことだな。」

「骸にヤられる位なら死んだ方がマシ!雲雀さんにもう一生会えないんなら…会えないんなら…」

涙を浮かべ、言葉を詰めるツナを見て、ディーノは優しく背中をなでる。直後ツナの口から低音の呟きが漏れた。

「オレの方から…でやる…」

「ツナ?」

「雲雀さんに一生会えないって言うんなら…オレの方から死んでやるぅっ!!」

ディーノの腕を振り解いてバタバタと近くにあった銅像の方へ駆け寄っていく。嫌な予感がしたディーノは慌てて追いかけるが、時既に遅し。
どうやったのかは知らないが銅像の短剣を引っ張り出したツナは、大粒の涙を目に浮かべ、叫んだ。

「だぁぁぁああ!!止めろツナ早まるな!?てか何人ん家の備品壊してんだお前は!?」

「死ぬ気で頚動脈を掻っ切るーーーー!!!」

「やめろっ早まるなーーーー!!!」

−しばらくお待ちください

「まあまあ、少し落ち着いてください綱吉君。照れ隠しをここまで大きな騒ぎにされては怒りたくなる気持ちも分かりますが、ね?」

ツナを抱きしめ宥めるように頭をなでる骸。もう片方の手は迷うことなくお尻を撫で回しているため、ツナは獄寺の立っている位置からでも見えるぐらいの露骨な鳥肌を立てた。

「抱きつくなーっ!耳元で奇妙な息吐くな!つーか半永久的に呼吸するな!!」

「もうっ照れ屋さんなんですからー!そんなに暴れるとますます抱きしめたくなりますよっ」

「いぎゃぁぁああ!!服に手を入れるな!体を撫で回すな!!雲雀さん雲雀さぁぁあああん!!」

「ちょっと君、本当に止めなよ。その南国頭じゃ本当に綱吉が嫌がってるのが分からないのかい?」

べりっと骸からツナを引き剥がし、怖かったねと頭を撫でる。安心したツナは未だ「雲雀さぁん…」とぐずっている。

「うるさいですねぇ。犬に認められなかった雀風情がぴーちくぱーちく鳴かないでください。」

「父親なんか関係ないさ。僕にはき・み・に・は・な・い綱吉の愛があるからね。なんならそこの子犬と結婚すればいいさ。ちょうど彼には愛されているようだしね。」

「アヒルに言われる筋合いはないびょん!確かにオレは骸さんが大好きびょん!だからオレの持ってるものは何でも骸さんにあげるって決めてるんれすから!だからオレの娘であるうさぎはぜってぇ骸さん以外にはあげねーんだかんな!!」

「君も中々話が分からないね。第一彼には」

「髑髏さんって言う骸に初めてを持っていかれた挙句お揃いにしましょうなんてほざいて髪型を綺麗なセミロングからナッポーにされたオレの友達が居るんです!オレ全力で止めたのに、骸様のためならって…土砂降りの雨の中カットバサミ持って行ったんだからな!!それぐらい骸を愛してる子が居るから…そんなその子がオレは好きだから…その子の幸せを壊したくない…だから…」

「綱吉、人の台詞全部とったでしょ。そこ僕のとこだよ。」

「あ、…ごめんなさい。つい夢中になっちゃって…」

「別にいいけど、今晩覚悟しといてね。森の中じゃ寒いし大変だろうけど手加減はしないから。」

「ひ、雲雀さん!?それは次の場面まで口に出さない約束って…」

「さすが十代目!もう次の場面では解決策を見出してるんですね!!」

「クフフ、野外プレイですか。面白いことを聞きました。」

「お前(君)はもう一言も喋るな(喋らないで)。」

「…話戻そうな。取り敢えず。
えーと…骸そりゃ本当か?オレもオレもそれは初耳だぜ?」

「クロームですか…そういうのも居ましたね、そういえば。でも今の僕には綱吉君だけです。アレはもういらない。どうですか?これで文句ないで」

「ふざけるな!!人の大事な友達をアレ呼ばわりする奴なんか死んでも願い下げだ!つーか死んでも死に切れねぇ!!」

「うおっツナいつの間にオート発火なんて技覚えたんだよ?!」

「表に出ろ骸。この場で息の根止めて強制的に破談にしてやる。」

「いやいやいや!!ツナそれもう色んな意味でアウトだから!!」

「クフ、早速ドメスティックバイオレンスですか。受けてたちましょう。そしてそのまま初夜を迎えるのです!」

「骸っお前は人の話をどう聞いたらそう解釈できるんだ?!」

「もう我慢の限界だ!!十代目オレも加勢します!!」

「だぁぁああ!!隼人やめっもう滅茶苦茶だぁああ!!」

どがっしゃーん。

「えーと、セット崩壊につき、テイク2。私の出番なかったなぁ…」


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見た瞬間この関係が浮かんだ(笑)
クロームの部分は空欄でしたけどね。
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