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□拍手御礼に使った文と突発SS
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ヒバツナ4月1日SS


あ、これ嘘なんですけどね、



ばぁん!

春休み真っ只中なある日、自分から呼ばない限りはいつもは家でゴロゴロしているはずのツナが唐突に仕事中のヒバリのもとへ押し掛けた。
ノックもなしに扉を開けてきたツナに驚いたのかヒバリはぽかんと彼の顔を見ていた。


「こんにちはっヒバリさん。」

「…やあ。綱吉。いきなりどうしたんだい?」


そうヒバリに問われてスーハーと大げさなアクションと共に深呼吸をするツナにヒバリはさらに首を傾げる。
春になってとうとう頭にお花が咲いたのかと殊更失礼なことを考え始める始末。


「ふぅ…。あのね、ヒバリさん」

「うん?」

「今から言うことは嘘なんですけどね、」


にこ、と可愛らしく笑い言われた言葉にヒバリは一瞬何の事か分からなかったが、机に置かれたカレンダーを見て合点が行ったようだ。


―4月1日
エイプリルフールだ。


ツナはおそらくこの日に乗っ取って何らかの嘘を吐くつもりなのだろう。


(でも…良いのかな?最初にネタバレしても。)


『嘘だけど』とあらかじめ前置きしておけば例え『嫌いになったから別れて』と言われても傷ついたりショックを受けることはないだろう。
だが同時に何を言われてもヒバリが驚くこともない。一体何を考えているのだろうと考えているとツナは言葉を続けた。


「オレ、ヒバリさんのこと大好きです。ぎゅってされるのもキスされるのも好きだし、いつもイヤイヤって言ってるけどヒバリさんならえっちの時いじめられるのも好き。ヒバリさんだったらですけどね?よくオレに『上に乗って動いてみなよ』てにたってやらしい笑い方するのも好き。思わずなんでも言うこと聞きたくなっちゃうくらい。もう女装だってコスプレだってどんとこいです!あとね、いつもヒバリさんからキスいっぱいしてくれるけどたまにはオレからもしてあげたいなって思ったんです!何て言うかオレいつも好きだけどずっとヒバリさん大好きっ!」


「…ワオ。」


息も吐かぬくらいのマシンガントークで愛を語ったツナにヒバリも思わず声を上げた。
本人は言いたいことをすべて言えたのか満足気に笑っている。


「…嬉しいこといってくれるじゃないか。綱吉?」


ドアにツナを抑えつけ、耳元で甘さを含んだ声で囁くとぴくり、と反応し、『え、…え?』と少し困惑した声が聞こえ、ヒバリはさらに笑みを深くした。


「何でも言うこと聞きたくなるくらいなんて…ふふ…そう言うなら今日はいつもよりたくさん愛してあげないとね?たくさん焦らして、たくさんねだってもらって…あぁ、それにおもちゃも用意してあげないと。さきっぽにふわふわの尻尾が付いてるのがあるから一緒に耳と首輪も付けてあげる」

「あのヒバリさん…オレ嘘って前置きしましたよね?」


引きつった笑みを浮かべ問うツナの頬を一舐めして、今にも口と口がくっつきそうなくらい顔を近付けてヒバリは笑う。


さぁ慌てふためいたところを見せてみなよ?
可愛い嘘を現実にしてたっぷりお仕置きしてあげるから。


にこ、

それまで軽く青ざめて冷や汗混じりの笑顔が一転、いつも見せてくれる花のような無邪気な笑顔を見せたかと思えば、ツナは唐突に襟元を引っ張ってふにゅ、と少し長めに自分の唇をヒバリのものに押し当てた。


「え、…」


初めてのツナからのキスにヒバリはらしくもなく一瞬固まった。
そんな彼の耳元で一言囁いてツナはイタズラを成功させた子供のようにきゃーとわざとらしく叫び、笑いながらぱたぱたと応接室を飛び出していってしまった。



「っ…反則だ…」


赤くなった顔を両腕で隠し、ボスンとソファーに座り込みヒバリはうなだれた。





『嘘を吐いたのぜーんぶ嘘、ですよ?』





彼の声が頭から消えない。
(後で覚えてなよ!)



fin


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傷つけることなく嘘で雲雀をぎゃふんと言わせようと一生懸命考えました、ツナが。
本当といっちゃったツナは明日から自分が言ったことを雲雀に実行させられるんだと思うよ。分割で(笑)
今日は騎乗位、明日はおもちゃ、しあさってはコスプレ…って感じで←


01/04/08
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