TOA小説

□あいしてるとかあいしてないとか
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「どうしたの、お前」

その問いかけに、ジェイドは少し眉をしかめた。

「どうしたの、ですか?――どうもしませんよ。あなたがどうかしているだけでしょう」

言葉が投げやりになってきた。ルークはそれを感じ取る。

「おかしいな、お前。なんか急いてるな」

その言葉に、イライラと目を瞑り始めたジェイドの体の揺すりが止まり、閉じられていた瞳が少しだけ開かれた。
ルークはそれを見る。
目が合う。
動じない。

それが二人だった。

「急いている?何をです。私は何も――……」

「俺に言えないことなのか」

「あってもあなたには言わないでしょう」

ジェイドの目が、急に人を見下したような目付きに変わった。
少し時間が経って落ち着いてきたのだろう。

(なんだ、いつものジェイドじゃないか……)

ルークはそんなジェイドに微笑みかけた。
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