戦国夢短編
□考え
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馬鹿な発言、想像は程々にしましょう。取り返しのつかない事になりますので。
「お前が何を考えてんのか、全くわからねえな」
「…わからなくて結構だ」
清正の発言に、官兵衛はまるで興味がないと言わんばかりに素っ気なく返事を返す。
それを里桜と半兵衛は苦笑い混じりに見ていた。
「清、そんな言い方するなって。官兵衛殿だって色々あるんだからさ」
「里桜、頼むからその呼び方は止めてくれ。…けど気になるだろ?」
「…いや、そうだけどさ」
「…気にするだけ無駄だ。里桜、卿も流されるな」
少々流されてしまいそうになったが、官兵衛の呆れたような口調を聞き、なんとか持ち直す。
確かに清正の言い分は分かる。彼が常日頃から何を考えているのか気になるのも分かる。
だが、そんな口に出さなくてもいいと思うのだが…。
――チャーラーラーラーッチャーラーラーラッララ〜
「わっ…!」
その時、懐に入れていた、この世界であまり使用しなくなってしまっている携帯電話が鳴った。
「わっ!びっくりした…それ、確か『けーたい』だっけ?」
「えっ?うん。でもなんで電波が…?」
元服している割には幼い顔立ちと華奢な体格――まあ人の事言えないが――の半兵衛の言葉に軽く返しながら、里桜は電話を出た。
「はい、もしもし?」
相手は…
《…あっ!ホントに繋がったーっ!久しぶり里桜!!》
「ちょっと待て何故に繋がる三國時代ィィィィッ!!」
聞こえてきた声の主がわかった里桜は叫ぶようにツッコミを入れた。
それを近くで聞いていた清正や半兵衛は、驚きのあまりビクリと肩を跳ねさせた。
因みに、官兵衛はそこまで過度な反応はしなかったが、その代わりうっすらとだがギョッとしたような表情をした。
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